全く予備知識なしで鑑賞。T.S.スピヴェット(Kyle Catlett)は、半永久的に稼働する磁気装置を発明する。権威のある賞を受賞し、電話越しに学会に招待されスピーチをすることに。誰も彼が6才であるということを知らない。
子供であることがばれてしまったら、受賞を取り消されるかもしれないと思ったスピヴェット少年は、誰にも言わずに一人でワシントンDCのスミソニアンに向かう。警察の捜索をかいくぐったり、ハイウェイでごっついトラックをヒッチハイクしたり、様々な困難を乗り越え学会会場に向かう。持ち前の頭脳を生かして論理的に分析を重ねていく一方、家族の写真を眺めては夜な夜な泣いてしまう幼い一面もあり。
カラフルで楽しげな映像は「グランド・ブダペスト・ホテル」と似ていると思った。ストーリー的には分かりやすいのだが、笑いどころに関しては独特のセンスで満載。旅の途中でスピヴェットが胸のあたりを強く打ち、大きく広がった青痣ができる。大人が彼を抱き上げられる度にスピヴェットが痛みで叫ぶ。あってもなくてもいいような場面だが面白かった。
がっつりとスピヴェット少年の物語で、アメリカ横断を通して彼が成長する、久しぶりのカミングオブエイジものを見たという感じ。天才役なだけでなく、実生活の彼も6か国語を話し、武道のセンスもよく、世界大会でも優秀な成績を収めている。「ものすごくうるさくてありえないほど近い」のトーマス・ホーンみたいに正真正銘の天才子役という感じ。
万人受けするようなハートフルなストーリーで、見ている最中幸せな気分だった。そこが良さだと思うが、一風変わった作品を撮ってきたジャン=ピエール・ジュネ監督だけに、もっと攻めた感じも求められたのかもしれない。
愛犬と。
旅立ち。
天才の脳を解析。
テレビにも出演。
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