Pearl Harbor (2001) ★
基本的にこのブログには少年が出てくる映画しか載せないことにしていますが、これにはものすごく腹が立ったので、やり場のない怒りをぶつけます。
真珠湾攻撃についての映画。ぐだぐだと3時間もある。アメリカのことばかりで、日本からの視点では全く描かれない。日本軍は、単に、アメリカに忍び寄る得体のしれない敵国みたいな位置づけ。
確かに、日本人として、観ていて不愉快になるところはあったが、腹が立った原因はそこではない。実際にあった出来事について自分の国をひいきにしていても、映画として完成されていればそれで良いと思う。事実を捻じ曲げるのは許せないが。
腹が立ったのは、政治的なところではなくて、この映画に出てくるアホな女たち対してである。まさか、戦争もののはずなのに、真珠湾攻撃に入るまでの1時間半を、退屈なラブロマンスに費やすとは思わなかった。短い映画なら、すでに1本観終わって、何かメッセージを残している。この1時間半の男女関係を見ていても、得られるものは1つもない。登場人物の心理描写が薄い、というか表面的になぞらえてそれっぽくしているだけで、見ていて思うことは、「どうしてそうなった?」「早くしろよ!」ということばかり。
男も男で、女に振り回され過ぎ。戦争下で、危機に面しているはずの軍人がである。この映画の核は、一言でいえば、レイフ、ダニー、それからイブリンの三角関係。イブリンという女は軍の看護婦の一人。主役でもある軍人のレイフとダニーを手玉に取るとんでもないビッチ。検査の時、男たちのケツを見て喜んでいる。注射の打ち方が看護婦とは思えない。勢いづけて片手でお尻にぶっ刺す。あんなのは即刻クビにするべき。女たちの風貌からしておかしくて、軍隊に所属する5人程度の看護婦は、娼婦みたいなのばかり。「4000人の男たちに対して、私たち女は5人。楽園だわ♥」とか言っていた。
一番腹が立ったのは、ダニーたちが、射撃の訓練をしている最中のことである。派手なドレスを着たイブリンが、何の遠慮もなしに堂々と基地内を歩いてくる。男たちもアホで、「いい女だぜぇ」というノリで訓練を中断し、ダニーとイブリンを2人だけにしようと、本当にいらない気遣いをする。それで、イブリンは何の用事で来たのかと思って観ていたら、特に何もないのだ!それで、そのあと2人は許可もないのに戦闘機に乗りだして、夕焼けの空でロマンチックにデートである。戻ってくると、「教官に怒られる~」とか言って、「早く隠れろ~」と、中学生並みである。このくだりを、面白おかしい感じにしているのではなく、大真面目に感動的に演出しているので、もうだめ。
不愉快になる要素は挙げだすときりがないぐらいだが、もう一つレイフとダニーによるイブリンの取り合いについて。冒頭で、イブリンとレイフは会って間もなく結ばれる。ただレイフは戦場へ行くことになりそこで戦死する。イブリンはその時はさすがに悲しむ。(2人が恋に落ちるまでの過程が薄すぎて、そんなに愛していたのかと突っ込みたくはなるが。ケツにふざけ半分で注射針まで突き刺されている。)ただそのすぐ後で、死人のことはあっさり忘れたのか、今度はイブリンとダニーがくっつく。(ほんとにどうでもいい。早く戦争に行ってくれと思った。)と思いきや、死んだはずのレイフがまさかの帰還。イブリンとダニーがくっついているのを見て、レイフは恋人を奪われたという嫉妬心から、ダニーに殴り掛かる。ここでおかしいのは、レイフとダニーは、幼少期の時から、一緒に飛行機に乗るなどして兄弟同然のように育った仲である。そんな二人が、いったんは死んだと思われたのに、奇跡的に再会したのである。そんな奇跡が、会って短期間しか一緒にいなかったイブリンへの想いに、はるかに及ばないのである。恋愛事情はとりあえず置いといて、まずは挨拶ぐらいすればいいのに、レイフはダニーに会うや否や、睨み付け、罵声を浴びせるのだった。
この映画の良いところを挙げると、真珠湾攻撃のシーンは迫力があって良かった。それまでのアメリカがどうしようもなかったので、日本軍の攻撃によって目を覚ましたと思う。とても悲惨に描かれていて、日本もひどいことをしていたのだと思わせられた。ただ、残酷な描写の割には、この攻撃の被害者は3000人とあって、正直、「それだけ?」と思ってしまった。というのも、そのあと日本は原爆を落とされて、何十万という犠牲があったはずである。それを考えると、被害者面しすぎだと思った。
3時間費やして見ても、何の教訓にもならないし、特に日本人が観てもどうしようもない映画だと思う。「トラ・トラ・トラ!」の方をおすすめ。
2013/09/22
2013/03/11
蒸発旅日記 (2003)
蒸発旅日記 (2003) ★
人生をあきらめたような男が、ありったけの金と時刻表だけをもってふらふらする話。ストーリー性はほとんどない。監督の山田勇男は寺山修司の美術スタッフとして活躍していたという。寺山修司といえば「トマトケチャップ皇帝」という映画が気になる。海外の映画サイトでもカルト的扱いをされていた。英題 “Emperor Tomato Ketchup”
この「蒸発旅日記」には、なんとも妖艶な美少年(七海遥)が出てくるのだが、登場するのはトータルで3分程度。しかし十分に存在感はあった。DVDのパッケージにも大きく載せられている。
映画自体は楽しめなかった。1時間は見たものの、それ以降は3~4倍速で再生するということに。
人生をあきらめたような男が、ありったけの金と時刻表だけをもってふらふらする話。ストーリー性はほとんどない。監督の山田勇男は寺山修司の美術スタッフとして活躍していたという。寺山修司といえば「トマトケチャップ皇帝」という映画が気になる。海外の映画サイトでもカルト的扱いをされていた。英題 “Emperor Tomato Ketchup”
この「蒸発旅日記」には、なんとも妖艶な美少年(七海遥)が出てくるのだが、登場するのはトータルで3分程度。しかし十分に存在感はあった。DVDのパッケージにも大きく載せられている。
映画自体は楽しめなかった。1時間は見たものの、それ以降は3~4倍速で再生するということに。
2013/01/05
スウィート・ムービー (1974)
Sweet Movie (1974) ★
ほんと訳のわからなかった映画。子役はほとんど出てこなかったけど5分間ほど少年たちとお姉さんによるストリップショーのシーンがあって、そこは強烈だった。ほぼ全裸の女の人を前にあの男の子たちはどんな気持ちだったのだろう。本編ではモザイクかかってたけれど撮影のとき男の子たちは何もかも見ているだろうし、お姉さんも遠慮がなかったように見えた。印象的なのはすごくマッチョな黒人。毛深いおじさんの赤ちゃんプレイ。砂糖にまみれての絡み。チョコレートに浸かってくねくねする美人。生卵も浴びていた。見る人が見ればスウィートな映画なのかも。
この映画を撮ったドゥシャン・マカヴェイエフのインタビューより。
私の映画へようこそ。この作品は1974年カナダ、フランス、オランダで制作。フランスではエッフェル等もロケに使いました。エッフェル塔で撮影しているときにひょっこり現れたのが寺山修司です。仲間でしたが彼と会ったのはそれが最後。彼の映画における変質と詩情が好きです。私のこの作品においても、私自身うまく説明できない要素があります。見る人が意味を決めます。“狂気の旅”と呼ぶ人もいます。イギリスとカナダの一部ではまだ上映禁止。あなたにとって過激でないことを祈ります。
ほんと訳のわからなかった映画。子役はほとんど出てこなかったけど5分間ほど少年たちとお姉さんによるストリップショーのシーンがあって、そこは強烈だった。ほぼ全裸の女の人を前にあの男の子たちはどんな気持ちだったのだろう。本編ではモザイクかかってたけれど撮影のとき男の子たちは何もかも見ているだろうし、お姉さんも遠慮がなかったように見えた。印象的なのはすごくマッチョな黒人。毛深いおじさんの赤ちゃんプレイ。砂糖にまみれての絡み。チョコレートに浸かってくねくねする美人。生卵も浴びていた。見る人が見ればスウィートな映画なのかも。
この映画を撮ったドゥシャン・マカヴェイエフのインタビューより。
私の映画へようこそ。この作品は1974年カナダ、フランス、オランダで制作。フランスではエッフェル等もロケに使いました。エッフェル塔で撮影しているときにひょっこり現れたのが寺山修司です。仲間でしたが彼と会ったのはそれが最後。彼の映画における変質と詩情が好きです。私のこの作品においても、私自身うまく説明できない要素があります。見る人が意味を決めます。“狂気の旅”と呼ぶ人もいます。イギリスとカナダの一部ではまだ上映禁止。あなたにとって過激でないことを祈ります。
2012/12/29
アナとオットー (1998)
Los amantes del Círculo Polar (1998) ★
不思議な雰囲気漂うラブストーリー。このようなシチュエーションは以前にもジャコ・ヴァン・ドルマン監督の「ミスター・ノーバディ」で見た。少年期、青年期の時間軸が交錯していくあたりや、子持ちのカップル同士がくっついて、彼らの息子と娘が愛し合うようになるあたりが似ている。両親に隠れて同じベッドで一晩を過ごすというシチュエーションに「ミスター・ノーバディ」でもこれでもドキドキした。お互いの話になるときに“Otto” “Ana” の文字が浮かび上がってくるのが印象深かった。序盤から中盤あたりまではその不思議な雰囲気のおかげで目が離せなかったが、終盤オットーが家を出て行ったあたりから退屈になりはじめ、最後あたりは1.5倍速で流し見していた。良さげな映画だけれどラブストーリーとなるとどこか冷めた見方をしてしまう。男女の恋愛は難しい。
不思議な雰囲気漂うラブストーリー。このようなシチュエーションは以前にもジャコ・ヴァン・ドルマン監督の「ミスター・ノーバディ」で見た。少年期、青年期の時間軸が交錯していくあたりや、子持ちのカップル同士がくっついて、彼らの息子と娘が愛し合うようになるあたりが似ている。両親に隠れて同じベッドで一晩を過ごすというシチュエーションに「ミスター・ノーバディ」でもこれでもドキドキした。お互いの話になるときに“Otto” “Ana” の文字が浮かび上がってくるのが印象深かった。序盤から中盤あたりまではその不思議な雰囲気のおかげで目が離せなかったが、終盤オットーが家を出て行ったあたりから退屈になりはじめ、最後あたりは1.5倍速で流し見していた。良さげな映画だけれどラブストーリーとなるとどこか冷めた見方をしてしまう。男女の恋愛は難しい。
2012/12/09
少年は残酷な弓を射る (2011)
We Need to Talk About Kevin (2011) ★
これについてはずっと日本の映画だと思ってた。パッケージの人物も見た目は日本人だし、邦題もいかにもつまらない日本の映画って感じ。邦画は基本見ないのでこの映画を見る機会は今までなかったが、そうではないことに気付いて見てみることにした。でもそのまま見ないでおいてもよかったかもしれない。アートな感じを押し出しているような映画だったけど、それが鼻についた。こっちは何が起こっているのか気になっているのに下手すれば自己満足になりかねない場面ばかりがちらちらと映されるのでとてももどかしかった。一度面白くないと思ってしまうとその後の展開を素直に楽しめなくなってしまうように思う。この映画の場合もそのパターンに陥ってしまったかもしれない。ラストになってやっと何が起こったのかはっきりと分かるけれど、結局それはおまけみたいなもので、面白かったのはそれに至るまでの悪魔のような少年と母親のやりとりだった。うんちをしたおむつを替えてもらった直後に、わざとまたうんちをするような子供だった。
これについてはずっと日本の映画だと思ってた。パッケージの人物も見た目は日本人だし、邦題もいかにもつまらない日本の映画って感じ。邦画は基本見ないのでこの映画を見る機会は今までなかったが、そうではないことに気付いて見てみることにした。でもそのまま見ないでおいてもよかったかもしれない。アートな感じを押し出しているような映画だったけど、それが鼻についた。こっちは何が起こっているのか気になっているのに下手すれば自己満足になりかねない場面ばかりがちらちらと映されるのでとてももどかしかった。一度面白くないと思ってしまうとその後の展開を素直に楽しめなくなってしまうように思う。この映画の場合もそのパターンに陥ってしまったかもしれない。ラストになってやっと何が起こったのかはっきりと分かるけれど、結局それはおまけみたいなもので、面白かったのはそれに至るまでの悪魔のような少年と母親のやりとりだった。うんちをしたおむつを替えてもらった直後に、わざとまたうんちをするような子供だった。
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