Fanny och Alexander (1982) ★★★
319分を二日に分けて鑑賞。登場人物の話がいちいち長くて、集中して観続けてみるのはなかなか辛い。一度観ただけでは見落としている箇所や理解しきれていないところも多くあると思うが、話をまとめるという意味でもとりあえず感想を書いておく。じっくり時間をかけて進行していく群像劇の中で、少しずつ存在感を増してくる恐怖のようなものが、観てる側をひきつけるような映画だった。「1.エクダール家のクリスマス」「2.亡霊」「3.崩壊」「4.夏の出来事」「5.悪魔たち」と5章立てになっている。見るからにホラーチックな章題ばかり。
プロローグ
冒頭すぐにアレクサンデル(Bertil Guve)が不思議な妄想癖を持っていることがわかる。(あるいは霊感的なもの?)人型の彫刻がゆっくりと動き出したり、長い釜をもった死神が現れたりする。彼の目の前に現れる超常現象的なものは、彼自身が不安に思っていることや恐れているものばかりである。
第一章 エクダール家のクリスマス
伝統のある劇場を構えるプルジョワ家、エクダール一族は、クリスマスイブに豪華な晩餐会を催していた。しかしその光景はほとんど楽しそうには見えない。みんな何かしらの愚痴を言っている。嫌な感じの人間関係だった。屋敷の若いメイドに手を出すおじさん、幾度となく嫁を怒鳴るおじさんなど。中でも変だったのがカールというおじさん。「今から花火を見せてやる」と子供たちを誘いだし、階段を駆け上がったり下りたりを繰り返して、ズボンを下ろしてろうそくの前でおならをする。子供たちはそれを見て笑う。エクダール家はこの先大丈夫なのかと思う幕開けだった。
第二章 亡霊
アレクサンデルの父親が突然倒れる。父親が息を引き取る瞬間まで、アレクサンデルは恐怖のためにろくに父親と向き会うことができない。部屋の隅っこで膝を抱えて泣いていた。彼に比べて妹のファニーは泣き出すことなくしっかりと父親の死と向き合っているようだった。この時のアレクサンデルはまだ情けない感じだった。座長だった彼を失ったエクダール家は完全に落ち目。父親の死後、アレクサンデルの前には、父親の亡霊が現れるようになる。
第三章 崩壊
アレクサンデルの母親は劇団をやめて、結婚を申し込まれた神父の男のところへ嫁ぐことにする。アレクサンデルとファニーも連れられていく。何もかも捨てて新しい屋敷にやってきた3人だったが、そこでの生活は彼らにとって息の詰まる牢獄生活のようなものだった。夫は独自のルールを強要し、子供たちに厳しく接する。その厳しさは愛情ゆえだというが、アレクサンデルには義理の父から愛を感じることはできなかった。鉄格子がはめられていて、窓を開けることもできない部屋で過ごすファニーとアレクサンデル。
第四章 夏の出来事
この章では、義理の父親の言いなりになっていたアレクサンデルが反抗し始める。その報酬として、厳しい罰を受けるのだった。彼はお尻を鞭で叩かれて暗い部屋に監禁される。かつてこの屋敷に住んでいた娘の亡霊が現われて、アレクサンデルを怖がらせる。母親は耐えられなくなり、夫に離婚を申し込むが受け入れてもらえない。夫のことを殺したいと恨み始めるのだった
第五章 悪魔たち
いよいよクライマックス。エクダール家のおじさんたちが協力してくれ、子供たちは無事に屋敷から救出される。どうしても離婚させてもらえないので、母親は飲み物に睡眠薬を仕込んで夫を殺そうとするのだが、偶然に偶然が重なって、殺人罪にはとらわれず、事故死ということで収まる。別のところで保護されていたアレクサンデルが不思議な術を使ってそうさせたような見せ方になっている。
エピローグ
赤ちゃんも生まれて、エクダール家の復活を祝うパーティ。ただアレクサンデルのところには、焼死した義理の父親の亡霊が現れ、これからも悩まされるであろう終わり方だった。
2015/01/13
2014/05/18
ブレイブクエスト/勇者の剣 (1989)
Sigurd Drakedreper (1989) ★★★
部屋にある未見のVHSの中からピックアップして鑑賞。邦題は「ブレイブクエスト 勇者の剣」となっていて、allcinemaで調べてみると、「BRAVEQUEST」が原題のようにあったが、実は原題は「Sigurd Drakedreper」で、英題は「The Littlest Viking」である。完全に埋もれてしまっている作品だからか不確かな情報しか載っていない。邦題も内容無視で都合よくつけたようなものである。
原題からも分かる通りバイキングの話である。バイキングとは、“8世紀から11世紀にかけて、スカンジナビア半島やデンマークを根拠地として、海上からヨーロッパ各地を侵攻した北方ゲルマン族の通称。”とのことなので、この映画は一応歴史ものに分類されるはずなのだが、ビデオのパッケージに書かれている説明を見てみると笑ってしまう。「剣と魔法のファンタジー」とか書かれているが魔法なんて誰も使っていないし、伝説のドラゴンを倒せ!というのもなんとなく芯をとらえていない感じである。
そんなことはどうでもいいとして、映画自体は楽しめた。シガード(Kristian Tonby)の父は族長であり、兄たちも含めて立派な戦士であったが、あるとき敵対する部族が攻めてきて、殺されてしまう。まだ子供であるシガードが一族を受け継ぐことになり、周りからは復讐を期待されるが、心優しいシガードは人を殺すことなんて出来なかった。
シガードは着ているものは立派なのだが、当の本人はとても情けない少年だった。剣の訓練の時も、へっぴり腰の構えで、ちょっと剣を振り上げられると腰を抜かしてしまう。魚を取ろうとしても、川に落っこちて流されてしまったりする。そんなピンチの時にいつも彼を助けてくれるのは、捕虜や奴隷といった虐げられている人々だった。そんなこともあって、シガードは復讐をするのではなく、みんなで仲良くやっていこうということで、父から受け継いだ伝説の剣を谷底に投げ捨てる。敵の部族も含めて、次の世代を担う子供たちの方が平和的で話が分かるのだった。久しぶりの正統派王子様映画だった。
部屋にある未見のVHSの中からピックアップして鑑賞。邦題は「ブレイブクエスト 勇者の剣」となっていて、allcinemaで調べてみると、「BRAVEQUEST」が原題のようにあったが、実は原題は「Sigurd Drakedreper」で、英題は「The Littlest Viking」である。完全に埋もれてしまっている作品だからか不確かな情報しか載っていない。邦題も内容無視で都合よくつけたようなものである。
原題からも分かる通りバイキングの話である。バイキングとは、“8世紀から11世紀にかけて、スカンジナビア半島やデンマークを根拠地として、海上からヨーロッパ各地を侵攻した北方ゲルマン族の通称。”とのことなので、この映画は一応歴史ものに分類されるはずなのだが、ビデオのパッケージに書かれている説明を見てみると笑ってしまう。「剣と魔法のファンタジー」とか書かれているが魔法なんて誰も使っていないし、伝説のドラゴンを倒せ!というのもなんとなく芯をとらえていない感じである。
そんなことはどうでもいいとして、映画自体は楽しめた。シガード(Kristian Tonby)の父は族長であり、兄たちも含めて立派な戦士であったが、あるとき敵対する部族が攻めてきて、殺されてしまう。まだ子供であるシガードが一族を受け継ぐことになり、周りからは復讐を期待されるが、心優しいシガードは人を殺すことなんて出来なかった。
シガードは着ているものは立派なのだが、当の本人はとても情けない少年だった。剣の訓練の時も、へっぴり腰の構えで、ちょっと剣を振り上げられると腰を抜かしてしまう。魚を取ろうとしても、川に落っこちて流されてしまったりする。そんなピンチの時にいつも彼を助けてくれるのは、捕虜や奴隷といった虐げられている人々だった。そんなこともあって、シガードは復讐をするのではなく、みんなで仲良くやっていこうということで、父から受け継いだ伝説の剣を谷底に投げ捨てる。敵の部族も含めて、次の世代を担う子供たちの方が平和的で話が分かるのだった。久しぶりの正統派王子様映画だった。
2013/12/01
ニュー・シネマ・パラダイス (1988)
Nuovo Cinema Paradiso (1988) ★★★★
DVDでは観たことあったが、今回映画館で鑑賞。初見の時は期待して観たはいいものの、どこが良いのか正直わからなかった。尺も長い。ただ今回見直してみると、目頭が熱くなるほど良かった。
自分にとって苦手と言うか、よく分からないのがラブストーリー。この映画は大きく分けて、トトの少年時代(Antonella Attili)、青年期、大人になってから、と3つに分かれる。少年時代が終わるまではぐいぐい引き込まれるのだが、青年期になると、どこの誰だかわからないような女の人とのラブストーリーになってくるのでテンションが下がる。手でくるくるとフィルムを回して映画を上映しないといけないのに、そんなのほったらかしで2人はキスをしている。入場料を払って映画を見に来たどれだけの人に迷惑がかかったことか。
トトとその女の人は、離ればなれになって連絡が取れなくなるのだが、会いたいならちゃんと連絡先を交換しておけよと、まずは思った。ただそのあとに、昔は今みたいに連絡を取り合える時代ではなかったのかと思い直したら、なんだかこの映画の出来事すべてに感動してきた。後から気づいても取り戻せない過去!今ではしつこいぐらいに電話やメールやネットで繋がっているので、別の意味で人との繋がりが薄くなっているような気がする。
今回の劇場版は、以前DVDで観たものと比べて、所々カットされていたと思う。特にラストが思い切りカットされていたのだが、それが良かった。たしか完全版だと、一度は会えなくなったトトと女の人が、何十年後かに、車の中で会っているシーンがあった。それがあるのとないのとでは全然違う。会えないからこそ良い。トトが将来立派な仕事に就いて偉くなってしまうのも寂しさを誘い、少年だったころのトトが一生懸命集めていたフィルムの切れ端を、大人になってから1人だけで観ているラストは切なさが最高潮だった。「ここは俺の広場だ!」と言ってばかりいたあの人は、周りとは対照的にずっと変わらない。
DVDでは観たことあったが、今回映画館で鑑賞。初見の時は期待して観たはいいものの、どこが良いのか正直わからなかった。尺も長い。ただ今回見直してみると、目頭が熱くなるほど良かった。
自分にとって苦手と言うか、よく分からないのがラブストーリー。この映画は大きく分けて、トトの少年時代(Antonella Attili)、青年期、大人になってから、と3つに分かれる。少年時代が終わるまではぐいぐい引き込まれるのだが、青年期になると、どこの誰だかわからないような女の人とのラブストーリーになってくるのでテンションが下がる。手でくるくるとフィルムを回して映画を上映しないといけないのに、そんなのほったらかしで2人はキスをしている。入場料を払って映画を見に来たどれだけの人に迷惑がかかったことか。
トトとその女の人は、離ればなれになって連絡が取れなくなるのだが、会いたいならちゃんと連絡先を交換しておけよと、まずは思った。ただそのあとに、昔は今みたいに連絡を取り合える時代ではなかったのかと思い直したら、なんだかこの映画の出来事すべてに感動してきた。後から気づいても取り戻せない過去!今ではしつこいぐらいに電話やメールやネットで繋がっているので、別の意味で人との繋がりが薄くなっているような気がする。
今回の劇場版は、以前DVDで観たものと比べて、所々カットされていたと思う。特にラストが思い切りカットされていたのだが、それが良かった。たしか完全版だと、一度は会えなくなったトトと女の人が、何十年後かに、車の中で会っているシーンがあった。それがあるのとないのとでは全然違う。会えないからこそ良い。トトが将来立派な仕事に就いて偉くなってしまうのも寂しさを誘い、少年だったころのトトが一生懸命集めていたフィルムの切れ端を、大人になってから1人だけで観ているラストは切なさが最高潮だった。「ここは俺の広場だ!」と言ってばかりいたあの人は、周りとは対照的にずっと変わらない。
2013/11/17
ラスキーズ (1987)
Russkies (1987) ★★★★
リヴァー・フェニックスの弟、リーフ・フェニックスと、これまた彼の妹の、サマー・フェニックスが共演している。
仲良し3人組の、ダニー(Leaf Phoenix)とアダム(Peter Billingsley)とジェイソン(Stefan DeSalle)は、いわゆる戦争オタク。「第三次世界大戦の勃発だ!」とか「核戦争が始まるぞ!」とか、過激なことを口にする。特にダニーが言い放った、「お前の親父は、良心的戦争拒否者か!」には笑った。「お前は親父譲りのリベラル派か!」。それで、何でも物事を決めるときには、民主主義にならって、多数決をとる。そんな彼らがあるとき、ロシア人の漂流者、ミーシャ出会う。
3人はミーシャを見つけて怖がる様子はなく、漫画で見た世界が現実に現れたという感じで、すごく楽しそうだった。ミーシャの持っていた銃を取り上げて、彼を縛って、アメリカ兵さながらに尋問をする。しかし、すぐにトランプで遊ぶほど仲良くなる。ちゃっかりとロシア語も教えてもらう。そして、彼をロシアに帰す作戦を考え始める。
最後の一番の盛り上がりの場面は、もはや荒唐無稽という感じだったが、それまでの少年3人とミーシャの交流は面白かった。お金をどこから取ってきたのかと思ったが、ミーシャのために服を一式買ってあげて、マクドナルドにも連れて行ってあげる。一緒にプリクラも撮る。ジェイソンは、ボートの操縦ができるので、ミーシャ出国作戦の際には、彼がボートを運転し、まずはキューバに向かうというものだった。行動力のある少年たちだった。「1時間後に、ここに集合な」と言うと、「ラジャー!」と言った感じで、3人一緒に腕時計のタイマーをピピピとセットする。
時代的に、アメリカとロシアの関係が悪い時期だったこともあるのか、少年たちの両親と、迎えに来たロシアの水兵たちが心を通わせて仲良くなるというハッピーエンドだった。
リヴァー・フェニックスの弟、リーフ・フェニックスと、これまた彼の妹の、サマー・フェニックスが共演している。
仲良し3人組の、ダニー(Leaf Phoenix)とアダム(Peter Billingsley)とジェイソン(Stefan DeSalle)は、いわゆる戦争オタク。「第三次世界大戦の勃発だ!」とか「核戦争が始まるぞ!」とか、過激なことを口にする。特にダニーが言い放った、「お前の親父は、良心的戦争拒否者か!」には笑った。「お前は親父譲りのリベラル派か!」。それで、何でも物事を決めるときには、民主主義にならって、多数決をとる。そんな彼らがあるとき、ロシア人の漂流者、ミーシャ出会う。
3人はミーシャを見つけて怖がる様子はなく、漫画で見た世界が現実に現れたという感じで、すごく楽しそうだった。ミーシャの持っていた銃を取り上げて、彼を縛って、アメリカ兵さながらに尋問をする。しかし、すぐにトランプで遊ぶほど仲良くなる。ちゃっかりとロシア語も教えてもらう。そして、彼をロシアに帰す作戦を考え始める。
最後の一番の盛り上がりの場面は、もはや荒唐無稽という感じだったが、それまでの少年3人とミーシャの交流は面白かった。お金をどこから取ってきたのかと思ったが、ミーシャのために服を一式買ってあげて、マクドナルドにも連れて行ってあげる。一緒にプリクラも撮る。ジェイソンは、ボートの操縦ができるので、ミーシャ出国作戦の際には、彼がボートを運転し、まずはキューバに向かうというものだった。行動力のある少年たちだった。「1時間後に、ここに集合な」と言うと、「ラジャー!」と言った感じで、3人一緒に腕時計のタイマーをピピピとセットする。
時代的に、アメリカとロシアの関係が悪い時期だったこともあるのか、少年たちの両親と、迎えに来たロシアの水兵たちが心を通わせて仲良くなるというハッピーエンドだった。
2013/09/08
センチメンタル・アドベンチャー (1982)
Honkytonk Man (1982) ★★★★
街の酒場などで歌って回っている歌手のレッドは、オーディションを受けるために、ナッシュビルという町に向かう。甥のホイット(Kyle Eastwood)は田舎の農場で綿を摘んでばかりいる毎日に退屈していた。レッドは、彼も一緒に連れて行き、旅の途中にいろんなものを見せたり、体験させてあげたりする。ホイットを演じたカイル・イーストウッドは監督クリント・イーストウッドの実の息子らしい。
レッドとホイット(通称ホス)、それからおじいちゃんの3人が、ギターを弾きながらオープンカーを走らせていく。ああいう旅をしてみたい。そのときはホイットみたいなハンチング帽子もかぶりたい。どうしようもないのに、夢を追いかける人々。ホイットは、逮捕されたレッドを開放したり、金の取り立てを目撃したり、娼館で女の人に良いことしてもらったり、いろんなことを通して成長していく。レッドは運転がへたくそなので、ずっとホイットが運転手。
イーストウッド作品は人を簡単に死なせ過ぎだと思う。ついでに言えば、自分をかっこよくしすぎだとも感じる。この映画も途中まではハートフルでほのぼのとしていて良かったが、終盤に差し掛かると、「センチメンタル・アドベンチャー」というだけあって、そんな雰囲気になってくる。それまでもレッドは咳き込んではいたが、オーディション会場に着くや否や急に症状が悪くなるので、なにそれーという気持ちになった。少年との交流という点では「グラン・トリノ」に似ている。イーストウッドのハッピーエンドな作品が観てみたい。
街の酒場などで歌って回っている歌手のレッドは、オーディションを受けるために、ナッシュビルという町に向かう。甥のホイット(Kyle Eastwood)は田舎の農場で綿を摘んでばかりいる毎日に退屈していた。レッドは、彼も一緒に連れて行き、旅の途中にいろんなものを見せたり、体験させてあげたりする。ホイットを演じたカイル・イーストウッドは監督クリント・イーストウッドの実の息子らしい。
レッドとホイット(通称ホス)、それからおじいちゃんの3人が、ギターを弾きながらオープンカーを走らせていく。ああいう旅をしてみたい。そのときはホイットみたいなハンチング帽子もかぶりたい。どうしようもないのに、夢を追いかける人々。ホイットは、逮捕されたレッドを開放したり、金の取り立てを目撃したり、娼館で女の人に良いことしてもらったり、いろんなことを通して成長していく。レッドは運転がへたくそなので、ずっとホイットが運転手。
イーストウッド作品は人を簡単に死なせ過ぎだと思う。ついでに言えば、自分をかっこよくしすぎだとも感じる。この映画も途中まではハートフルでほのぼのとしていて良かったが、終盤に差し掛かると、「センチメンタル・アドベンチャー」というだけあって、そんな雰囲気になってくる。それまでもレッドは咳き込んではいたが、オーディション会場に着くや否や急に症状が悪くなるので、なにそれーという気持ちになった。少年との交流という点では「グラン・トリノ」に似ている。イーストウッドのハッピーエンドな作品が観てみたい。
スペースインベーダー (1986)
Invaders from Mars (1986) ★★★
主役の少年を演じたのはハンター・カーソン君(Hunter Carson)。「パリ、テキサス」に続いて2度目の映画出演。まず衝撃的なのは、彼の成長ぶり。と言っても、下あごや頬、お腹まわりの成長。明らかにおでぶちゃんになっている。まあそれはそれで可愛いが、美少年のイメージからは遠のいた。ぶすっとしていてガキ大将的な風貌に。眉毛が薄い感じが中坊ヤンキー顔。(画像1)
面白いのは、走り方。バンザイしながらというか、手をバタバタさせながら走る(画像5)。追いかけられていて捕まったらまずいのに、そんな走り方なので、笑ってしまう。それから、ぼーっとした表情(画像6)。ん、どうしたの?と引っかかるような。
映画の原題の意味は「火星からの侵略者」。火星からUFOが飛んでくるという設定。デビット少年(Hunter Carson)の両親は火星人に取りつかれてしまい、様子がおかしくなる。朝食に出されるのは、山のように盛られた真っ黒焦げのベーコン。父親も母親もカリカリとスナック菓子のようにそれを食べる。
CGを使わずに、古典的な方法でクリーチャーを動かしたり、大きなカエルを口に入れたりする気味の悪さ、漂うB級感は、「チャイルド・プレイ」と似通っていると思った。せっかく怪物(宇宙人)を出すなら、チャッキーとまではいかなくても、クリエイティブなキャラクターをもっと登場させてほしかった。出てくるのは、丸くてのそのそと歩く生き物。マシンガンで撃たれると、上下に揺れて、弾丸を食らっていることを体で表現する。着ぐるみだろう。ぐちょぐちょした体の割に、USBの差し込み口のようなものがあったりして電子的でもある。お約束のあほな研究者も出てくる。身の危険よりも目の前に現れた未知の生物の方に興味をもっていかれて、近づいていく。結果、焼かれて炭にされていた。
ありがちなストーリー展開、演出ではあったが、この映画のラストについては、いまだに他では見たことのない異例が起こっている。ラストの短時間のうちにどんでん返し的なものが連続して2度も待ち構えているのだ。1つ目は「映画でそれありなの!?」と驚かされて、直後の2つ目はあまりの急展開にあっけにとられる。エンドロール中に席を立てなくなる。
主役の少年を演じたのはハンター・カーソン君(Hunter Carson)。「パリ、テキサス」に続いて2度目の映画出演。まず衝撃的なのは、彼の成長ぶり。と言っても、下あごや頬、お腹まわりの成長。明らかにおでぶちゃんになっている。まあそれはそれで可愛いが、美少年のイメージからは遠のいた。ぶすっとしていてガキ大将的な風貌に。眉毛が薄い感じが中坊ヤンキー顔。(画像1)
面白いのは、走り方。バンザイしながらというか、手をバタバタさせながら走る(画像5)。追いかけられていて捕まったらまずいのに、そんな走り方なので、笑ってしまう。それから、ぼーっとした表情(画像6)。ん、どうしたの?と引っかかるような。
映画の原題の意味は「火星からの侵略者」。火星からUFOが飛んでくるという設定。デビット少年(Hunter Carson)の両親は火星人に取りつかれてしまい、様子がおかしくなる。朝食に出されるのは、山のように盛られた真っ黒焦げのベーコン。父親も母親もカリカリとスナック菓子のようにそれを食べる。
CGを使わずに、古典的な方法でクリーチャーを動かしたり、大きなカエルを口に入れたりする気味の悪さ、漂うB級感は、「チャイルド・プレイ」と似通っていると思った。せっかく怪物(宇宙人)を出すなら、チャッキーとまではいかなくても、クリエイティブなキャラクターをもっと登場させてほしかった。出てくるのは、丸くてのそのそと歩く生き物。マシンガンで撃たれると、上下に揺れて、弾丸を食らっていることを体で表現する。着ぐるみだろう。ぐちょぐちょした体の割に、USBの差し込み口のようなものがあったりして電子的でもある。お約束のあほな研究者も出てくる。身の危険よりも目の前に現れた未知の生物の方に興味をもっていかれて、近づいていく。結果、焼かれて炭にされていた。
ありがちなストーリー展開、演出ではあったが、この映画のラストについては、いまだに他では見たことのない異例が起こっている。ラストの短時間のうちにどんでん返し的なものが連続して2度も待ち構えているのだ。1つ目は「映画でそれありなの!?」と驚かされて、直後の2つ目はあまりの急展開にあっけにとられる。エンドロール中に席を立てなくなる。
2013/08/22
村 (1982) <未>
Konopielka (1982) ★★★★
ポーランドの変な映画。IMDbによると、ドイツ語タイトルで Das Dorf = 村。電気も機械もない、文明からかけ離れたある村で起こった不思議な話。予算的にはそんなにかけていないと思われる映像。しかも白黒。話のメインはKaziukというおじさんだが、その息子役として少年が登場する。
かなりの頑固おやじKaziukとその息子Ziutek(Tomasz Jarosinski)は馬車に乗って、森へ木を伐りに行く。その途中で、2人は、謎の浮浪者と出会う。どこから来たのかを訪ねても、"I’m from the World."と答えるだけ。それ以降、村では異常な出来事が起こり始める。
あるときKaziuk一家の馬が子牛を産む。この異変を聞きつけた近所の人たちが集まってきて、ある男がわけのわからないことを言い始める。「悪魔がこの村を通り過ぎた。世界が変わり始める。牛が馬を産み、羊が豚を産み、男は男と寝て、女は女と寝る。太陽は西からのぼり、東に沈む・・・」というようなことを。
そのすぐあとに、村を文明化しようと、都会から男と女がやってくる。その女は教師で、しかも美人だったので、Kaziukは、ことあるごとにエロい夢や妄想に駆り立てられる。なんだかよくわからないが、最終的にその女教師の色気が原因で、村が壊滅したのだと思う。
女教師が村を出て行ってしまうと、Kaziukは、心にぽっかり穴が開いたのか、農業で使うのはタブーとされている(?)死神が持っているような長い鎌の刃を研ぎ始める。その様子を見た村人たち、さらには、映画の冒頭で出会った謎の浮浪者もどこからか現れて、Kaziukに忠告をするのだが、こっちの方が効率が良いといって、Kaziukはその長くて大きな鎌を使ってどんどんライ麦を刈っていく。止めに入った男と争いになって、ついには切りつけてしまう。
変な内容の割には、ラストの大きな木が燃えるシーン、そしてKaziukがただ一人呆然と突っ立っている光景には、妙にじんときた。今ここに書いた以上にいろんなことが起こっていて、書きたいことがまだあるが、上手くまとめられないし、長くなるので、割愛。
ポーランドの変な映画。IMDbによると、ドイツ語タイトルで Das Dorf = 村。電気も機械もない、文明からかけ離れたある村で起こった不思議な話。予算的にはそんなにかけていないと思われる映像。しかも白黒。話のメインはKaziukというおじさんだが、その息子役として少年が登場する。
かなりの頑固おやじKaziukとその息子Ziutek(Tomasz Jarosinski)は馬車に乗って、森へ木を伐りに行く。その途中で、2人は、謎の浮浪者と出会う。どこから来たのかを訪ねても、"I’m from the World."と答えるだけ。それ以降、村では異常な出来事が起こり始める。
あるときKaziuk一家の馬が子牛を産む。この異変を聞きつけた近所の人たちが集まってきて、ある男がわけのわからないことを言い始める。「悪魔がこの村を通り過ぎた。世界が変わり始める。牛が馬を産み、羊が豚を産み、男は男と寝て、女は女と寝る。太陽は西からのぼり、東に沈む・・・」というようなことを。
そのすぐあとに、村を文明化しようと、都会から男と女がやってくる。その女は教師で、しかも美人だったので、Kaziukは、ことあるごとにエロい夢や妄想に駆り立てられる。なんだかよくわからないが、最終的にその女教師の色気が原因で、村が壊滅したのだと思う。
女教師が村を出て行ってしまうと、Kaziukは、心にぽっかり穴が開いたのか、農業で使うのはタブーとされている(?)死神が持っているような長い鎌の刃を研ぎ始める。その様子を見た村人たち、さらには、映画の冒頭で出会った謎の浮浪者もどこからか現れて、Kaziukに忠告をするのだが、こっちの方が効率が良いといって、Kaziukはその長くて大きな鎌を使ってどんどんライ麦を刈っていく。止めに入った男と争いになって、ついには切りつけてしまう。
変な内容の割には、ラストの大きな木が燃えるシーン、そしてKaziukがただ一人呆然と突っ立っている光景には、妙にじんときた。今ここに書いた以上にいろんなことが起こっていて、書きたいことがまだあるが、上手くまとめられないし、長くなるので、割愛。
2013/07/20
キッド・カンパニー (1984)
Kidco (1984) ★★★
農場に住む兄妹4人が会社を立ち上げ、大成功するという話。実話に基づいているとのこと。農場で飼っている馬の糞を利用し、肥料を作ってそれを売るという商売だった。月6000ドルの収益になることも。初めこそ子供の会社なんて気にもしなかった大人たちだったが、多くの収益をあげていると聞きつけると、税金を払っていないなど、いちゃもんをつけ始めるのだった。裁判沙汰にまで発展し、KIDCOをつぶしにかかる。
主役のディッキー(Scott Schwartz)の行動力がすごかった。実際の社会でもディッキーのように活発で口のまわる人が成功していくのだろうなと思った。兄妹はディッキー以外みんな女の子だったが、大変な労働作業にでも引っ張っていく。自分で勝手に契約内容をノートにまとめ、取引先に売り込みに行く。テレビ番組「驚異的な子供」に出演したときには、その達者な口を生かして多くのKIDCO信者を生み出す。後半は会社の存続をかけた裁判が中心。独立意識の高いところがアメリカらしかった。
初めこそ、ぼんやりした雰囲気とテンポに戸惑い、はずれだったかなと思ったが(1円+送料という投げ売り状態だった)、結果的に楽しめた。観ていてにやりとしてしまうような映画だった。この映画が作られた時代、80~90年代のアメリカの少し古臭いファッションだったりインテリアは個人的に好き。
農場に住む兄妹4人が会社を立ち上げ、大成功するという話。実話に基づいているとのこと。農場で飼っている馬の糞を利用し、肥料を作ってそれを売るという商売だった。月6000ドルの収益になることも。初めこそ子供の会社なんて気にもしなかった大人たちだったが、多くの収益をあげていると聞きつけると、税金を払っていないなど、いちゃもんをつけ始めるのだった。裁判沙汰にまで発展し、KIDCOをつぶしにかかる。
主役のディッキー(Scott Schwartz)の行動力がすごかった。実際の社会でもディッキーのように活発で口のまわる人が成功していくのだろうなと思った。兄妹はディッキー以外みんな女の子だったが、大変な労働作業にでも引っ張っていく。自分で勝手に契約内容をノートにまとめ、取引先に売り込みに行く。テレビ番組「驚異的な子供」に出演したときには、その達者な口を生かして多くのKIDCO信者を生み出す。後半は会社の存続をかけた裁判が中心。独立意識の高いところがアメリカらしかった。
初めこそ、ぼんやりした雰囲気とテンポに戸惑い、はずれだったかなと思ったが(1円+送料という投げ売り状態だった)、結果的に楽しめた。観ていてにやりとしてしまうような映画だった。この映画が作られた時代、80~90年代のアメリカの少し古臭いファッションだったりインテリアは個人的に好き。
2013/05/17
ピショット (1981)
Pixote: A Lei do Mais Fraco (1981) ★★★
子供たちによる犯罪が絶えないブラジル。衝撃的なシーンも含めながら現状を描く。警察は当てにならず、やってもいない罪で捕まえられたり、その場で射殺されたりする。10歳のピショット(Fernando Ramos da Silva)も、施設に入れられたうちの1人。そこの大人たちは悪者ばかりで、つじつま合わせのために、平気で子供を殺す。仲間が殴り殺されたことをきっかけに、ピショットたちは脱走を決意する。ただ、抜け出しても行くあてはない。外よりここの方がマシだと、残る者もいた。
ピショット、ジト、シコ、おかまのリリカの4人は一緒に行動し、街の人のカバンをひったくりながら、なんとかやっていく。薬物の売買にも手を出すが、騙されてばかりで上手くいかない。4人はバラバラになっていき、最終的にピショットは孤独になる。
辛いラストで終わるが、中盤あたりでは4人仲よく水浴びしていたりと、楽しそうな光景もあった。映画を見終えた後にそのことを思うと、いっそう切なくなる。ピショットは1番小さいが度胸はあった。オカマのリリカが1番しっかりしていて、彼の言うとおりにしていれば良かったのにと思った。シコは、「金が手に入ったら拳銃を買ってナメる奴は皆殺しだ」と豪語していたが、情けないところがあり、取引の時もブツを最初に渡してしまったことを年下のピショットに攻められる。売春婦との取っ組み合いの結果、動かなくなる(死んだ?)。ジトは最後までピショットといたが、暴発したピショットの銃弾くらい、死んでしまう。
子供たちによる犯罪が絶えないブラジル。衝撃的なシーンも含めながら現状を描く。警察は当てにならず、やってもいない罪で捕まえられたり、その場で射殺されたりする。10歳のピショット(Fernando Ramos da Silva)も、施設に入れられたうちの1人。そこの大人たちは悪者ばかりで、つじつま合わせのために、平気で子供を殺す。仲間が殴り殺されたことをきっかけに、ピショットたちは脱走を決意する。ただ、抜け出しても行くあてはない。外よりここの方がマシだと、残る者もいた。
ピショット、ジト、シコ、おかまのリリカの4人は一緒に行動し、街の人のカバンをひったくりながら、なんとかやっていく。薬物の売買にも手を出すが、騙されてばかりで上手くいかない。4人はバラバラになっていき、最終的にピショットは孤独になる。
辛いラストで終わるが、中盤あたりでは4人仲よく水浴びしていたりと、楽しそうな光景もあった。映画を見終えた後にそのことを思うと、いっそう切なくなる。ピショットは1番小さいが度胸はあった。オカマのリリカが1番しっかりしていて、彼の言うとおりにしていれば良かったのにと思った。シコは、「金が手に入ったら拳銃を買ってナメる奴は皆殺しだ」と豪語していたが、情けないところがあり、取引の時もブツを最初に渡してしまったことを年下のピショットに攻められる。売春婦との取っ組み合いの結果、動かなくなる(死んだ?)。ジトは最後までピショットといたが、暴発したピショットの銃弾くらい、死んでしまう。
2013/05/14
はかない風のように (1985)
Drzanje za vazduh (1985) ★★★★
中古のビデオ屋でたまたま見つけて、可愛いパッケージと値段の安さに惹かれて購入したこの映画だったが、当たりだった。DVD化も望めず、話題にも上がらないような作品は、自分だけのお気に入りという感じがして嬉しい。少し寂しくて、健気な子供を描いた内容(「メリー・ゴーランド」「クリスマス・ツリー」のような)は、個人的に好きなので、おすすめの作品があるよという方は、ぜひコメント欄にでも。
孤児院で生活しているミラン(Marko Vojinovic)は、周りの子供たちよりも年下で、小さい男の子だった。彼の身元に関する情報は全くなかったが、自分にはお兄ちゃんがいて、いつか必ず迎えに来てくれると信じている。決してめげずに大人の管理人に悪態をつくほど元気がいい。
街でパン屋を営む夫婦がミランを引き取ってくれるという良い話があったが、兄を待ち続けているミランは夫婦に引き取られることを拒み、対面の時にわざと悪い子を演じる。「僕は盗みも働くし、手榴弾だって爆発させるんだ」と言い、夫婦を驚かせていた。
孤児院の子供たちの間では、手榴弾のピンを抜いて、どれだけ手に持っていられるかという度胸試しが流行っていた。手榴弾なんてどこから手に入れてくるのだろうと思ったが、部屋の壁の裏には、何個も隠されていた。
孤児院の創設者であり、年はもう80歳を過ぎているというおじいちゃんが、行先が決まって巣立っていく子供たちにピカピカの金貨を持たせるのが、ほのぼのした。こんなところに居たくないと言って無理矢理出ていく子供にも、決まって金貨を持たせるのだった。
ミランが話す兄の話は空想だとみんなに思われていたが、あるとき弟を探しているというグレゴリーが孤児院にやってくる。兄弟だと証明するものは何もなかったが、ミランはグレゴリーに抱き着いて、グレゴリーもミランは自分の弟だと認める。
孤児院を出てからのミランは、盲目の祖父に会ったり、愛のキューピットをつとめたりと、可愛さを振りまいていた。最後には、ミランはグレゴリーに墓の前に連れられて「本当の弟はもう死んだんだと」と聞かされるが、そのことを認めたくないミランは「思い出した まだ弟がいたんだ 赤ん坊のね」と言っていたのが切なかった。
中古のビデオ屋でたまたま見つけて、可愛いパッケージと値段の安さに惹かれて購入したこの映画だったが、当たりだった。DVD化も望めず、話題にも上がらないような作品は、自分だけのお気に入りという感じがして嬉しい。少し寂しくて、健気な子供を描いた内容(「メリー・ゴーランド」「クリスマス・ツリー」のような)は、個人的に好きなので、おすすめの作品があるよという方は、ぜひコメント欄にでも。
孤児院で生活しているミラン(Marko Vojinovic)は、周りの子供たちよりも年下で、小さい男の子だった。彼の身元に関する情報は全くなかったが、自分にはお兄ちゃんがいて、いつか必ず迎えに来てくれると信じている。決してめげずに大人の管理人に悪態をつくほど元気がいい。
街でパン屋を営む夫婦がミランを引き取ってくれるという良い話があったが、兄を待ち続けているミランは夫婦に引き取られることを拒み、対面の時にわざと悪い子を演じる。「僕は盗みも働くし、手榴弾だって爆発させるんだ」と言い、夫婦を驚かせていた。
孤児院の子供たちの間では、手榴弾のピンを抜いて、どれだけ手に持っていられるかという度胸試しが流行っていた。手榴弾なんてどこから手に入れてくるのだろうと思ったが、部屋の壁の裏には、何個も隠されていた。
孤児院の創設者であり、年はもう80歳を過ぎているというおじいちゃんが、行先が決まって巣立っていく子供たちにピカピカの金貨を持たせるのが、ほのぼのした。こんなところに居たくないと言って無理矢理出ていく子供にも、決まって金貨を持たせるのだった。
ミランが話す兄の話は空想だとみんなに思われていたが、あるとき弟を探しているというグレゴリーが孤児院にやってくる。兄弟だと証明するものは何もなかったが、ミランはグレゴリーに抱き着いて、グレゴリーもミランは自分の弟だと認める。
孤児院を出てからのミランは、盲目の祖父に会ったり、愛のキューピットをつとめたりと、可愛さを振りまいていた。最後には、ミランはグレゴリーに墓の前に連れられて「本当の弟はもう死んだんだと」と聞かされるが、そのことを認めたくないミランは「思い出した まだ弟がいたんだ 赤ん坊のね」と言っていたのが切なかった。
2013/04/26
ミオとミラミス 勇者の剣 (1987)
Mio min Mio (1987) ★★★
児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの「ミオよ、わたしのミオ」の実写版。ロッタちゃん、やかまし村の子供たち、遥かな国の兄弟、エーミル、孤児ラスムスなど、彼の作品で実写化されているものは多い。
現実世界で苦労を強いられている少年ミオ(Nick Pickard)が、遠くの世界で悪者と戦うという内容。邦題は「ミオとミラミス 勇者の剣」。ミラミスとは馬のことなのだが、本編で全く活躍しないにもかかわらずタイトルになっている。クリスチャン・ベールはミオの相棒ユムユムを演じている。「ミオとユムユム」の方が内容と合っている。
現実世界のミオ、そこではボッセという名だが、彼は「もらわれた子」で、意地悪なおばさんに嫌味なことを言われながら生活していた。夜中ボッセは、おばさんが自分の悪口を言っているのを聞きながら、ベッドの中で目に涙をためているのだった。
ストーリーは単調だが、可愛い子供たちを見る分には満足だった。ミオのたどたどしくて高い声が可愛かった。おとぎの国にいるまま終わってしまうのだが、現実世界のボッセはどうなったのだろう。
児童文学作家アストリッド・リンドグレーンの「ミオよ、わたしのミオ」の実写版。ロッタちゃん、やかまし村の子供たち、遥かな国の兄弟、エーミル、孤児ラスムスなど、彼の作品で実写化されているものは多い。
現実世界で苦労を強いられている少年ミオ(Nick Pickard)が、遠くの世界で悪者と戦うという内容。邦題は「ミオとミラミス 勇者の剣」。ミラミスとは馬のことなのだが、本編で全く活躍しないにもかかわらずタイトルになっている。クリスチャン・ベールはミオの相棒ユムユムを演じている。「ミオとユムユム」の方が内容と合っている。
現実世界のミオ、そこではボッセという名だが、彼は「もらわれた子」で、意地悪なおばさんに嫌味なことを言われながら生活していた。夜中ボッセは、おばさんが自分の悪口を言っているのを聞きながら、ベッドの中で目に涙をためているのだった。
ストーリーは単調だが、可愛い子供たちを見る分には満足だった。ミオのたどたどしくて高い声が可愛かった。おとぎの国にいるまま終わってしまうのだが、現実世界のボッセはどうなったのだろう。
2013/04/19
チャイルド・プレイ (1988)
Child's Play (1988) ★★★★
こんなに恐ろしいパッケージの映画でも可愛い子は出てくる。アンディー(Alex Vincent)は自分の誕生日にテレビのコマーシャルで見かけた「グッド・ガイ人形」が欲しいと言い母親に買ってもらうのだが、それは勝手に動き出してナイフを振り回す殺人人形だった。
突っ込みどころ満載の内容で笑ってしまう場面が多かった。まずあんなに不細工な人形を欲しいと言いだすアンディーに笑わされた。それから「グッド・ガイ人形」という適当なネーミング。一番笑えたのは、エレベーターの隅に座っているチャッキーを見たおばさんが「醜い人形ね」とぼそっと言う場面。そのあとチャッキーは「うるせえ!(Fuck You!)」と言い返す。
チャッキーの動きにCGなどは使われておらず(どうやって撮っているのかはわからないが)、それが不気味さを増していた。最初から醜い顔をしているが、動き出すようになってからはさらに憎たらしい顔つきになっていく。顔面に根性焼きを食らい頬がただれる。最後には暖炉に突っ込まれて真っ黒焦げになるのが、それでも相手に向かって飛んでいく。しぶとい奴だった。それでいて妙に憎めない奴でもある。
こんなに恐ろしいパッケージの映画でも可愛い子は出てくる。アンディー(Alex Vincent)は自分の誕生日にテレビのコマーシャルで見かけた「グッド・ガイ人形」が欲しいと言い母親に買ってもらうのだが、それは勝手に動き出してナイフを振り回す殺人人形だった。
突っ込みどころ満載の内容で笑ってしまう場面が多かった。まずあんなに不細工な人形を欲しいと言いだすアンディーに笑わされた。それから「グッド・ガイ人形」という適当なネーミング。一番笑えたのは、エレベーターの隅に座っているチャッキーを見たおばさんが「醜い人形ね」とぼそっと言う場面。そのあとチャッキーは「うるせえ!(Fuck You!)」と言い返す。
チャッキーの動きにCGなどは使われておらず(どうやって撮っているのかはわからないが)、それが不気味さを増していた。最初から醜い顔をしているが、動き出すようになってからはさらに憎たらしい顔つきになっていく。顔面に根性焼きを食らい頬がただれる。最後には暖炉に突っ込まれて真っ黒焦げになるのが、それでも相手に向かって飛んでいく。しぶとい奴だった。それでいて妙に憎めない奴でもある。
2013/04/13
海賊の町 (1984) <未>
La ville des pirates (1984) ★★
今のうちに書き記しておかないと忘れてしまいそうなので軽く感想を。出演しているMelvil Poupaud君が可愛い。くるっとした巻き髪など彫刻作品のよう。
ストーリー性を排し感覚的に仕上げた作品は、自分の感性と合わない時は本当に疲れる。英語字幕を必死に目で追ったがかなり抽象的でついて行けず置いてけぼり。斬新な映像のつなぎ合わせは目を見張るものがあったので何とか見続けることが出来た。気味が悪くどこか耽美的な雰囲気は「蒸発旅日記」に似ていると思った。ただ映像のセンスは「蒸発旅日記」と比べるとこちらのほうが格段に上だと思う(あの映画の場合はとにかくセットが安っぽくてだめだった)。
サン・セバスチャン(スペイン)の海岸沿いが舞台。美しい風景が見られる。イシドールは得体のしれない美しい男の子を目撃し惹かれていく。その子は周りの大人をナイフで突き刺し殺していく。イシドールも一緒になって血の海と化した床の上に紙で作った船を浮かべて火をつける。かなりサイコな内容。Melvil Poupaud君の出番は少ない。
今のうちに書き記しておかないと忘れてしまいそうなので軽く感想を。出演しているMelvil Poupaud君が可愛い。くるっとした巻き髪など彫刻作品のよう。
ストーリー性を排し感覚的に仕上げた作品は、自分の感性と合わない時は本当に疲れる。英語字幕を必死に目で追ったがかなり抽象的でついて行けず置いてけぼり。斬新な映像のつなぎ合わせは目を見張るものがあったので何とか見続けることが出来た。気味が悪くどこか耽美的な雰囲気は「蒸発旅日記」に似ていると思った。ただ映像のセンスは「蒸発旅日記」と比べるとこちらのほうが格段に上だと思う(あの映画の場合はとにかくセットが安っぽくてだめだった)。
サン・セバスチャン(スペイン)の海岸沿いが舞台。美しい風景が見られる。イシドールは得体のしれない美しい男の子を目撃し惹かれていく。その子は周りの大人をナイフで突き刺し殺していく。イシドールも一緒になって血の海と化した床の上に紙で作った船を浮かべて火をつける。かなりサイコな内容。Melvil Poupaud君の出番は少ない。
2013/03/15
ウィーンに燃えて (1988)
Burning Secret (1988) ★★★
喘息持ちのエドモンド(David Eberts)とその母親は治療のために山里の療養場に訪れ、そこで1人の男と出会う。
冒頭から流れるさびしげな音楽。それと病気がちな美少年。これには「メリーゴーランド」「クリスマス・ツリー」「ウインター・ローズ」と同じような展開を期待させられた。純真無垢な少年が可愛そうな目に合うストーリーは嫌いじゃない。
エドモンドは療養場で出会った男のことを慕うようになり、その男と一緒にいることがそこでの生活の1番の楽しみになる。しかし、男の本当の目的はエドモンドではなく、彼の母親だということが発覚して、3人のどろどろした関係が始まる。ここら辺から観ていて辛くなった。
母親が目的でエドモンド近づいた男が悪いのだけれど、旦那がいるのに欲情してしまう母親の方にイライラさせられた。エドモンドが喘息を起こしているときに2人は別室で抱き合っている。エドモンドの苦しそうな息遣いと、2人のキスシーンをかぶせてくるのは皮肉だった。
喘息持ちのエドモンド(David Eberts)とその母親は治療のために山里の療養場に訪れ、そこで1人の男と出会う。
冒頭から流れるさびしげな音楽。それと病気がちな美少年。これには「メリーゴーランド」「クリスマス・ツリー」「ウインター・ローズ」と同じような展開を期待させられた。純真無垢な少年が可愛そうな目に合うストーリーは嫌いじゃない。
エドモンドは療養場で出会った男のことを慕うようになり、その男と一緒にいることがそこでの生活の1番の楽しみになる。しかし、男の本当の目的はエドモンドではなく、彼の母親だということが発覚して、3人のどろどろした関係が始まる。ここら辺から観ていて辛くなった。
母親が目的でエドモンド近づいた男が悪いのだけれど、旦那がいるのに欲情してしまう母親の方にイライラさせられた。エドモンドが喘息を起こしているときに2人は別室で抱き合っている。エドモンドの苦しそうな息遣いと、2人のキスシーンをかぶせてくるのは皮肉だった。
2013/03/02
川の流れに草は青々 (1982)
在那河畔青草青 (1982) ★★★
舞台は台湾の小学校。特に大きな事件も起こることなく、村の人たちの生活をほのぼのと映し出している。この雰囲気は「サザエさん」に似ていると思った。
この映画の良かったところは、登場人物がほとんど良い人だったということ。先ほど観た「鉄塔武蔵野線」では、主役の見晴と暁にとって大人たちはある意味敵だった。しかし、この映画では大人の態度の中に子供たちへの優しさがある。子供たちがとても元気。黄色い帽子をかぶってランドセルを背負った姿は、日本の小学生と見た目はほとんど同じ。小学校を舞台にした映画はいくつか見たことあるが、どれも欧米のものばかりでこれほどは親近感を覚えなかった。
いまいちだったところは、ストーリーに起伏がなくて盛り上がりに欠けるということ。よその国の様子をただ延々と見せられている感じもある。それから、「サザエさん」でもそうだが、なんとなく一昔前の話のように思われる。普遍的な良さではあるのかもしれないが、分かりにくい。例えば学生で「サザエさん」が好きという人はあまりいない。(たぶん)
若い人にはなかなか分からない良さ??
まあ、「川の流れに草は青々」と「サザエさん」は何の関係もないのだけれど。
舞台は台湾の小学校。特に大きな事件も起こることなく、村の人たちの生活をほのぼのと映し出している。この雰囲気は「サザエさん」に似ていると思った。
この映画の良かったところは、登場人物がほとんど良い人だったということ。先ほど観た「鉄塔武蔵野線」では、主役の見晴と暁にとって大人たちはある意味敵だった。しかし、この映画では大人の態度の中に子供たちへの優しさがある。子供たちがとても元気。黄色い帽子をかぶってランドセルを背負った姿は、日本の小学生と見た目はほとんど同じ。小学校を舞台にした映画はいくつか見たことあるが、どれも欧米のものばかりでこれほどは親近感を覚えなかった。
いまいちだったところは、ストーリーに起伏がなくて盛り上がりに欠けるということ。よその国の様子をただ延々と見せられている感じもある。それから、「サザエさん」でもそうだが、なんとなく一昔前の話のように思われる。普遍的な良さではあるのかもしれないが、分かりにくい。例えば学生で「サザエさん」が好きという人はあまりいない。(たぶん)
若い人にはなかなか分からない良さ??
まあ、「川の流れに草は青々」と「サザエさん」は何の関係もないのだけれど。
2013/02/17
ホワイト・ローズ (1989)
Djavolji raj (1989) ★★★
アンドリヤは湖の安全を守る救助員。しかし溺れる人が全くいなくて救助員らしいことをしたことがなかった。そんな彼と、ナチから逃れてきたアニと息子のダニー(Nitzan Sharron)が一緒に暮らす話。アンドリヤは、ダニーがわざと溺れたふりをしているのを分かっていながら救助しに行き、自分が溺れてしまうほど情けなかった。
噂では湖には巨大なナマズがいるらしかった。湖に浮かんだ船の上には裸の女が寝そべっている。男の子たちは裸の女が気になる。その女は裸のまま、ドイツ軍に銃を撃たれて死んでしまう。
便宜のためにアンドリヤとアニは形式的に結婚することになるのだが、ダニーはアンドリヤが父親になるのが嫌で、はっきり「いやだ!」と言う。そんな風に言われてしまうアンドリヤが面白くてよかった。初めて溺れていた人を助けたかと思うと、運の悪いことにそれがドイツ兵で、仲間たちから「売国奴」と言われる。少年が活躍する映画とは言えない。
アンドリヤは湖の安全を守る救助員。しかし溺れる人が全くいなくて救助員らしいことをしたことがなかった。そんな彼と、ナチから逃れてきたアニと息子のダニー(Nitzan Sharron)が一緒に暮らす話。アンドリヤは、ダニーがわざと溺れたふりをしているのを分かっていながら救助しに行き、自分が溺れてしまうほど情けなかった。
噂では湖には巨大なナマズがいるらしかった。湖に浮かんだ船の上には裸の女が寝そべっている。男の子たちは裸の女が気になる。その女は裸のまま、ドイツ軍に銃を撃たれて死んでしまう。
便宜のためにアンドリヤとアニは形式的に結婚することになるのだが、ダニーはアンドリヤが父親になるのが嫌で、はっきり「いやだ!」と言う。そんな風に言われてしまうアンドリヤが面白くてよかった。初めて溺れていた人を助けたかと思うと、運の悪いことにそれがドイツ兵で、仲間たちから「売国奴」と言われる。少年が活躍する映画とは言えない。
2013/02/16
旅立ちの時 (1988)
Running on Empty (1988) ★★★★★
リバー・フェニックスの出演映画。ラストは感動して久しぶりに目がうるうるした。
革命家の親を持つダニー(River Phoenix)と弟のハリー(Jonas Abry)は、生まれたときから身を隠すために引っ越しを繰り返さなければならない生活を送っていた。家族の厳しい生活を描きながら、優しくて心地のいい音楽が使われている。
とにかくリバー・フェニックスの魅力が詰まった映画だった。自由に身分を名乗れないという状況が彼を謎めいた存在にしていて、それがまたいい。「鏡を見ると違う自分がいるし、半年ごとに名前も変わる。いやな感じだよ」
映画を見る限り、リバー・フェニックスは実際にピアノを弾くのが上手い。顔と手が同時に映っていたので替え玉ではなさそう。睨みつけているようでいて、おっかなく感じさせないような目力がある。あと照れ笑いの表情がとてもリアルだった。完全に役になりきるより、役者の本来の性格をちらっとでも垣間見ることが出来ると、見ている側としてはその人のファンになってしまうのかもしれない。そういえば、SMAPの番組でアラン・ドロンがゲストとしてやって来たとき、アラン・ドロンが草彅くんに「君は役を演じる俳優か、それとも生きる俳優か?」という質問を投げかけていた。アラン・ドロンは自らのことを役を生きる俳優だと言っていた。その時アラン・ドロンが言っていたことは、そういうことかもしれない。
それから細かいところでは、授業で先生にあてられたときの一旦メガネを外す仕草がかっこよかった。メガネをかけていたら真似してみたいと思った。「ベートーベンじゃ踊れない」 この返しで教室のみんなから拍手される。
日本でも昔は学生運動というものがあったらしいけど、どういうものかイメージが湧かない。この映画でも「地下に潜る」という表現が使われていた。「クローズド・ノート」を見てみたい。革命家なんて聞くと、何となくかっこいい感じがするけど、この映画を見る限り、あまり世間には抗わないほうがよさそうだ。
リバー・フェニックスの出演映画。ラストは感動して久しぶりに目がうるうるした。
革命家の親を持つダニー(River Phoenix)と弟のハリー(Jonas Abry)は、生まれたときから身を隠すために引っ越しを繰り返さなければならない生活を送っていた。家族の厳しい生活を描きながら、優しくて心地のいい音楽が使われている。
とにかくリバー・フェニックスの魅力が詰まった映画だった。自由に身分を名乗れないという状況が彼を謎めいた存在にしていて、それがまたいい。「鏡を見ると違う自分がいるし、半年ごとに名前も変わる。いやな感じだよ」
映画を見る限り、リバー・フェニックスは実際にピアノを弾くのが上手い。顔と手が同時に映っていたので替え玉ではなさそう。睨みつけているようでいて、おっかなく感じさせないような目力がある。あと照れ笑いの表情がとてもリアルだった。完全に役になりきるより、役者の本来の性格をちらっとでも垣間見ることが出来ると、見ている側としてはその人のファンになってしまうのかもしれない。そういえば、SMAPの番組でアラン・ドロンがゲストとしてやって来たとき、アラン・ドロンが草彅くんに「君は役を演じる俳優か、それとも生きる俳優か?」という質問を投げかけていた。アラン・ドロンは自らのことを役を生きる俳優だと言っていた。その時アラン・ドロンが言っていたことは、そういうことかもしれない。
それから細かいところでは、授業で先生にあてられたときの一旦メガネを外す仕草がかっこよかった。メガネをかけていたら真似してみたいと思った。「ベートーベンじゃ踊れない」 この返しで教室のみんなから拍手される。
日本でも昔は学生運動というものがあったらしいけど、どういうものかイメージが湧かない。この映画でも「地下に潜る」という表現が使われていた。「クローズド・ノート」を見てみたい。革命家なんて聞くと、何となくかっこいい感じがするけど、この映画を見る限り、あまり世間には抗わないほうがよさそうだ。
2013/02/14
禁じられた海岸 (1985) <未>
Playa prohibida (1985) ★★★★
突拍子のない展開が続いたけれど、なかなか味があって面白い映画だった。ビーチに住む母とミシェル(兄)とアルマンド(弟)のところにカルロスという男がやってきて、母親とカルロスは恋に落ちる。それに嫉妬するミシェル。
母親(エレーナ)とカルロスが絡みあうシーンが多かった。水中で酸素ボンベを担いだ状態でも抱きあう。いちゃいちゃする2人をミシェルは如何わしい表情で眺める。あまりのショックに時には気絶することも。
海で捕まえたタコを見ながら、ミシェルとアルマンドは、「気持ち悪い!まるでカルロスみたいだ!」とふざけあう。夜中、そのタコをカルロスのベッドの中に忍ばせる。そういえば「罪深き天使たち」では、タコの代わりに血まみれのカラスの死体だった。とんでもない悪戯だ。ミシェルとアルマンドが拳銃を見つけたところから、その後の展開に緊張感が生まれる。
話はそれるが、この映画の人たちみたいに、いつでも薄着でいられる所に住んでみたい。肌の色も健康的だったし、解放的だった。
突拍子のない展開が続いたけれど、なかなか味があって面白い映画だった。ビーチに住む母とミシェル(兄)とアルマンド(弟)のところにカルロスという男がやってきて、母親とカルロスは恋に落ちる。それに嫉妬するミシェル。
母親(エレーナ)とカルロスが絡みあうシーンが多かった。水中で酸素ボンベを担いだ状態でも抱きあう。いちゃいちゃする2人をミシェルは如何わしい表情で眺める。あまりのショックに時には気絶することも。
海で捕まえたタコを見ながら、ミシェルとアルマンドは、「気持ち悪い!まるでカルロスみたいだ!」とふざけあう。夜中、そのタコをカルロスのベッドの中に忍ばせる。そういえば「罪深き天使たち」では、タコの代わりに血まみれのカラスの死体だった。とんでもない悪戯だ。ミシェルとアルマンドが拳銃を見つけたところから、その後の展開に緊張感が生まれる。
話はそれるが、この映画の人たちみたいに、いつでも薄着でいられる所に住んでみたい。肌の色も健康的だったし、解放的だった。
2013/02/08
モスキート・コースト (1986)
The Mosquito Coast (1986) ★★★★
リヴァー・フェニックス出演作。彼がこの映画で演じたチャーリーは今のところ「スタンド・バイ・ミー」のクリスの次にお気に入りの役。チャーリーの弟役のジェリーはジャドリーン・スティール君。彼も可愛かった。「秘密の花園」という映画にも出演しているらしいので今度見る。
未開拓の地に移住する家族の話。言い出したのはハリソン・フォード(父親) チャーリーたちは父親を尊敬しているので文句も言わずついて行くが、映画の後半になると家族みんな父親を憎むようになる。弟のジェリーは「殺したい」とまで言っていた。
人に自分の考えを押し付けるのはよくない。子供が出来たら最初のころの父親のように憧れられる存在になりたい。でも最後みたいに恨まれるようなことにはなりたくない。
リヴァー・フェニックス出演作。彼がこの映画で演じたチャーリーは今のところ「スタンド・バイ・ミー」のクリスの次にお気に入りの役。チャーリーの弟役のジェリーはジャドリーン・スティール君。彼も可愛かった。「秘密の花園」という映画にも出演しているらしいので今度見る。
未開拓の地に移住する家族の話。言い出したのはハリソン・フォード(父親) チャーリーたちは父親を尊敬しているので文句も言わずついて行くが、映画の後半になると家族みんな父親を憎むようになる。弟のジェリーは「殺したい」とまで言っていた。
人に自分の考えを押し付けるのはよくない。子供が出来たら最初のころの父親のように憧れられる存在になりたい。でも最後みたいに恨まれるようなことにはなりたくない。
2013/02/06
キッズアイランド (1980) <未>
Barnens ö (1980) ★★★★★
拝借したDVDより。英題 “Children's Island” 主役のレイネ(Tomas Fryk)の***した***にカメラの焦点が合わせられるのには驚いた。他の映画では見えたとしても一瞬で、アップになることはまずない。キングオブ珍出しムービーです。
大人になりたくないレイネ少年の成長物語。大人になっていないことを確かめるため毎日ちん毛が生えてきていないかチェックする。そのせいもあってよく映る(もうこれぐらいにしておこう)
サイケデリックな?BGMが映画を異様なものにしている。「トムとローラ」を知っている人は少ないだろうけど、それと同じような不思議で不気味な雰囲気がある。
母親は仕事で出ていき、レイネは夏休みを家で1人で過ごすことになる。そこから彼の自分探しが始まる。「誰もやってこないし誰にも邪魔されない。何もかも思い通りだ!」と、わくわくした気持ちで、壁に宇宙飛行士?の写真を張り付けたり、夜遅くまでテレビを見ていたりするのだが(なぜか全裸で)見ていたのがホラー映画か何かで、結局テレビの電源を引っこ抜いて「ママ、ママ…」と暗い部屋の隅で泣いていた。
デザインの仕事を手伝ったり、サーカス団に入ったり、後半には、大人への反抗の気持ちが強くなってきたようで、ヒッピーやギャング集団とつるむ。いろんな経験を通して、最後には前向きに12歳を迎えるのだった。ちん毛も1本生えてきたらしい。
大人になりたくない気持ちは分かる(もう大人だけど) レイネは「絶対に欲情しないしセックスもしない」という誓いを立てる。しかしその思いに反して体はちゃんと反応する。混沌とした思春期ならではの葛藤を観ることが出来た。
拝借したDVDより。英題 “Children's Island” 主役のレイネ(Tomas Fryk)の***した***にカメラの焦点が合わせられるのには驚いた。他の映画では見えたとしても一瞬で、アップになることはまずない。キングオブ珍出しムービーです。
大人になりたくないレイネ少年の成長物語。大人になっていないことを確かめるため毎日ちん毛が生えてきていないかチェックする。そのせいもあってよく映る(もうこれぐらいにしておこう)
サイケデリックな?BGMが映画を異様なものにしている。「トムとローラ」を知っている人は少ないだろうけど、それと同じような不思議で不気味な雰囲気がある。
母親は仕事で出ていき、レイネは夏休みを家で1人で過ごすことになる。そこから彼の自分探しが始まる。「誰もやってこないし誰にも邪魔されない。何もかも思い通りだ!」と、わくわくした気持ちで、壁に宇宙飛行士?の写真を張り付けたり、夜遅くまでテレビを見ていたりするのだが(なぜか全裸で)見ていたのがホラー映画か何かで、結局テレビの電源を引っこ抜いて「ママ、ママ…」と暗い部屋の隅で泣いていた。
デザインの仕事を手伝ったり、サーカス団に入ったり、後半には、大人への反抗の気持ちが強くなってきたようで、ヒッピーやギャング集団とつるむ。いろんな経験を通して、最後には前向きに12歳を迎えるのだった。ちん毛も1本生えてきたらしい。
大人になりたくない気持ちは分かる(もう大人だけど) レイネは「絶対に欲情しないしセックスもしない」という誓いを立てる。しかしその思いに反して体はちゃんと反応する。混沌とした思春期ならではの葛藤を観ることが出来た。
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