2016/01/02

ストレイト・アウタ・コンプトン (2015)

Straight Outta Compton (2015) ★★★★

2016年初映画!

街のチンピラが一気に有名になり、お金の問題等が絡んで結局落ち目になるという、ロックスターなどによくあるパターン。普段ラップやヒップホップを聞くわけではないので、N.W.A.というグループは知らなかったが、音楽がとてもかっこいいしちゃんとドラマもある良い映画だった。リズムに乗って頭動かしてる客もいた。

イージー・E!アイス・キューブ!ドクター・ドレー!など、メンバーの愛称が可愛い。でも歌っている曲は、ファックザポリス!とか、過激すぎてアメリカではラジオでも流せない内容のものばかり。

ファックザポリスのライブシーンはめちゃくちゃ上がった!社会現象になるぐらい有名になった彼らは、FBIから目をつけられるようになり、ライブ前に「ファックザポリスを歌ったら生きて帰れると思うなよ!」と警告を受けていたが、もちろんそんな脅迫には屈することなくファックザポリスを歌い始める。観客のテンションも最高潮に!その次の瞬間、警官が銃を乱射、会場は大混乱に。FBIも群衆に交じって、まじめな顔してN.W.A.のライブに参戦し、ファックザポリスが始まるのを今か今かと別の意味で待ちわびている様子は個人的に笑えた。

映画を見る限り、N.W.A.のメンバーはただ悪ぶって過激な曲を作っているわけではなく、正当な主張があって音楽を作っていたということが分かる。彼らの生まれ育ったコンプトンという町では、黒人が数人でかたまってランチしているだけで、警官が駆けつけてきて、「お前ら、何してんだ!どうせ悪だくみしてるんだろ!」と、言いがかりをつけられ地面にうつ伏せにされられるようなひどい街だった。ファックザポリスやその他の曲も、ありのままの彼らの日常を歌っていただけなのだが、反社会的思想を助長するということで、ねじ伏せられたのだ。「N.W.A.とは何の略だ?No Whites Allowed(白人お断り)か!?」「いや、Niggaz Wit Attitudes(主張するニガー)だ!」

日本でもおなじみの、赤色で「b」とか書かれたヘッドフォン、あれを開発したのはまぎれもないN.W.A.のメンバー、ドクタードレ!だということを知った。数年前、ヒップホップを聞くわけでもないのにデザインがかっこいいというだけの理由でモンスタービーツのイヤホンを使っていた時期があったが、この映画を見たら、ヒップホップとか聞かないのにあんなイヤホン使ってて、ダサかったなと思った。



輸入盤CDとかを買うとジャケットについてくるこのマークは、教育に悪いですよ!というマーク。N.W.A.が有名になったころから、過激なものにはつけなければならないという法律が作られた。国家をも動かしたギャングスタの創始者!N.W.A.!



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