DVDでは観たことあったが、今回映画館で鑑賞。初見の時は期待して観たはいいものの、どこが良いのか正直わからなかった。尺も長い。ただ今回見直してみると、目頭が熱くなるほど良かった。
自分にとって苦手と言うか、よく分からないのがラブストーリー。この映画は大きく分けて、トトの少年時代(Antonella Attili)、青年期、大人になってから、と3つに分かれる。少年時代が終わるまではぐいぐい引き込まれるのだが、青年期になると、どこの誰だかわからないような女の人とのラブストーリーになってくるのでテンションが下がる。手でくるくるとフィルムを回して映画を上映しないといけないのに、そんなのほったらかしで2人はキスをしている。入場料を払って映画を見に来たどれだけの人に迷惑がかかったことか。
トトとその女の人は、離ればなれになって連絡が取れなくなるのだが、会いたいならちゃんと連絡先を交換しておけよと、まずは思った。ただそのあとに、昔は今みたいに連絡を取り合える時代ではなかったのかと思い直したら、なんだかこの映画の出来事すべてに感動してきた。後から気づいても取り戻せない過去!今ではしつこいぐらいに電話やメールやネットで繋がっているので、別の意味で人との繋がりが薄くなっているような気がする。
今回の劇場版は、以前DVDで観たものと比べて、所々カットされていたと思う。特にラストが思い切りカットされていたのだが、それが良かった。たしか完全版だと、一度は会えなくなったトトと女の人が、何十年後かに、車の中で会っているシーンがあった。それがあるのとないのとでは全然違う。会えないからこそ良い。トトが将来立派な仕事に就いて偉くなってしまうのも寂しさを誘い、少年だったころのトトが一生懸命集めていたフィルムの切れ端を、大人になってから1人だけで観ているラストは切なさが最高潮だった。「ここは俺の広場だ!」と言ってばかりいたあの人は、周りとは対照的にずっと変わらない。
映画を覗いて喜んでいる。すごく可愛かった。
これはエグかった。教室中が大爆笑。
これは。。
0 件のコメント:
コメントを投稿