HOMESICK (2012) ★★
職を失い一人でどうしようもなく一軒家にいる若者が、悪戯をしに来た3人の子供たちに元気をもらう話。正直言って面白くはなかったが、こんな駄目なやつもいるんだと、前向きな気持ちになった。
駄目なやつとは言っても、会社がつぶれてしまったことが原因なので、本人のせいではない。それなのに、しっかり自立して不動産屋で働いている幼馴染の女に、「健二君はほんとどうしようもないね」とか言われていて、何もわかっていない女だなと思った。
職を失っても、考えようによっては、自由になったととらえることができる。健二と職場の仲間たちはそう言っていたが、いざ何もすることがなくなると、落ち込んでいくのだった。そんなときに悪戯3人組が、健二のところにやってきて、多少なりとも彼は救われる。
玄関に置いてある犬の置物の顔が何度もアップになったりして、あれはいるのかとか思ったが、言葉で説明する映画ではなくて、感覚的な映画なのだと思う。気に入った場面はというと難しいが、健二と不動産屋の女との絡みを見ていて、かつて一緒に学校に通ったクラスメイトたちに同窓会で久しぶりに会った時など、ああ、こいつは落ちぶれたなとか、言葉に出さずとも思われていそうで怖い。そういう場面で、成功したと思われる人がいたとしたら、どういう人だろう。
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