Damien: Omen II (1978) ★★★
第一作の「オーメン」とそのリメイク版、それからオーメンに似せたようなホラー映画を数本観たことあるが、「オーメン2」をちゃんと観たことがなかったので鑑賞。
主役のダミアンを演じたのはジョナサン・スコット・テイラー君。ストーリーは正直言って、人の死なせ方がひねってあるなということぐらいしか印象に残っていないが、音楽や屋敷の内装など良かった。オープニングから不気味でおどろおどろしい音が流れてきて引き込まれた。そして何よりジョナサン君のことをばっちり見た。
まず彼の声のトーンが良い。義兄弟の男の子が目の前で死んでしまったときにあげる雄叫びのシーンは、巻き戻して2度見た。それからおでこ。おでこは今まであまり意識したことはなかったが、ダミアンを見ていておでこの魅力に気づいた。あと赤くなったほっぺ。真冬の山でスケートをしたりソリを滑らせたりするので、ほっぺが赤くなっていて可愛かった。陸軍学校の制服もかっこよかった。帽子を深くかぶって目に影がかかった感じが良い。
意外だったのは、ダミアンが自分が悪魔だと自覚した場面。全力で走って行って広い湖の前に座り込み涙を流していた。ダミアンは好きであんな風になったわけではなかった。それなのにみんなから忌み嫌われ、殺された方が良い存在だと思われるのだった。ダミアンはむしろ被害者だと思った。
2013/05/13
少年時代 (1995)
Zikkimin kökü (1995) ★★★★
貧しい家庭で育ったムゾ少年(Emre Akyildiz)を中心にささやかな日常が描かれていた。靴を買うお金がないほど貧乏だったので、ムゾは父親の手作りの靴を履いて学校へ行くが、そのことでみんなにからかわれる。女の子にまで馬鹿にされていた。イラン映画の「運動靴と赤い金魚」でも、靴がないことのみじめさを痛感した。また町並みや人々の生活の様子なども似ていた。ムゾは風船売りのおじさんがやってきても、指をくわえて眺めることしか出来ないのだった。
嵐の夜に、彼らが住んでいたぼろぼろの家は半壊してしまう。次の日から、家族みんなで壁の修理に取り掛かるのだが、とても和やかな光景だった。父親は2人の息子のことを、2人の王子とたとえていた。そんな2人の兄弟は寝るときに、なぜか頭と足を真逆の方向に向けて寝るので、顔のすぐ隣にはお互いの足があった。
ムゾは心優しい少年だった。近所のおじさんにお酒を買ってきてくれと頼まれるが、そのおじさんはお酒が入ると若い妻に暴力をふるうことを知っていたので、自分のお小遣いよりも、その女の人のことを気にかけて、断るのだった。
図書館は、無料で入ることが出来て、しかも暖かい。将来は先生になることを夢見ているムゾは頻繁に通い勉強に励む。そこの管理人と仲良くなり、昼間はお弁当を届けて一緒に食べるのだった。あんな風に毎日食事を一緒にしてくれる男の子がいたら幸せだと思った。
ムゾの家庭は貧乏ではあったが、それだけ家族一丸となっていて、お金が全てじゃないということを改めて感じた。
貧しい家庭で育ったムゾ少年(Emre Akyildiz)を中心にささやかな日常が描かれていた。靴を買うお金がないほど貧乏だったので、ムゾは父親の手作りの靴を履いて学校へ行くが、そのことでみんなにからかわれる。女の子にまで馬鹿にされていた。イラン映画の「運動靴と赤い金魚」でも、靴がないことのみじめさを痛感した。また町並みや人々の生活の様子なども似ていた。ムゾは風船売りのおじさんがやってきても、指をくわえて眺めることしか出来ないのだった。
嵐の夜に、彼らが住んでいたぼろぼろの家は半壊してしまう。次の日から、家族みんなで壁の修理に取り掛かるのだが、とても和やかな光景だった。父親は2人の息子のことを、2人の王子とたとえていた。そんな2人の兄弟は寝るときに、なぜか頭と足を真逆の方向に向けて寝るので、顔のすぐ隣にはお互いの足があった。
ムゾは心優しい少年だった。近所のおじさんにお酒を買ってきてくれと頼まれるが、そのおじさんはお酒が入ると若い妻に暴力をふるうことを知っていたので、自分のお小遣いよりも、その女の人のことを気にかけて、断るのだった。
図書館は、無料で入ることが出来て、しかも暖かい。将来は先生になることを夢見ているムゾは頻繁に通い勉強に励む。そこの管理人と仲良くなり、昼間はお弁当を届けて一緒に食べるのだった。あんな風に毎日食事を一緒にしてくれる男の子がいたら幸せだと思った。
ムゾの家庭は貧乏ではあったが、それだけ家族一丸となっていて、お金が全てじゃないということを改めて感じた。
2013/05/11
ムービー・デイズ (1994)
Bíódagar (1994) ★★★
街中が映画館に夢中だった古き良き時代。主役の男の子トーマス(Örvar Jens Arnarson)も映画が大好きで「ニュー・シネマ・パラダイス」のトト少年のようだった。子供たちがチームに分かれて対立するシーンでは「わんぱく戦争」を思い出した。
子供たちがとても元気だった。大人の男女がベッドの中でいちゃついているのを発見すると「○○号室で○○だ!」とみんなに合図を送り、窓の前に集まって「リンチンチン でかいぞ ぶち込め」と音頭を取り始める。別の日でもそのときの大人を見つけると「リンチンチン でかいぞ ぶちこめ」と所構わず同じように歌いだす。
映画が始まる前に座席でがやがやとしていたのが楽しそうだった。暗いところのわくわく感と今にも映画が始まろうとしているわくわく感。ああいう光景は今の映画館では見られない。中学生の時めずらしく友達10人ほどで映画を観にいったことを思い出した。がやがやしていたら後ろの人から怒鳴られた。次の瞬間にはみんなシーンとなっていて今思い出すと笑い話。映画の最中ではなかったが劇場ではマナーを守ろう。
街中が映画館に夢中だった古き良き時代。主役の男の子トーマス(Örvar Jens Arnarson)も映画が大好きで「ニュー・シネマ・パラダイス」のトト少年のようだった。子供たちがチームに分かれて対立するシーンでは「わんぱく戦争」を思い出した。
子供たちがとても元気だった。大人の男女がベッドの中でいちゃついているのを発見すると「○○号室で○○だ!」とみんなに合図を送り、窓の前に集まって「リンチンチン でかいぞ ぶち込め」と音頭を取り始める。別の日でもそのときの大人を見つけると「リンチンチン でかいぞ ぶちこめ」と所構わず同じように歌いだす。
映画が始まる前に座席でがやがやとしていたのが楽しそうだった。暗いところのわくわく感と今にも映画が始まろうとしているわくわく感。ああいう光景は今の映画館では見られない。中学生の時めずらしく友達10人ほどで映画を観にいったことを思い出した。がやがやしていたら後ろの人から怒鳴られた。次の瞬間にはみんなシーンとなっていて今思い出すと笑い話。映画の最中ではなかったが劇場ではマナーを守ろう。
2013/05/04
ノース・シー 初恋の海辺 (2011)
Noordzee, Texas (2011) ★★★★★
同性愛ものであるが、しっとりとしたテーマソングや繊細な描写など全体的にさわやかだった。恋愛の対象が同性というだけでそれ以外は普通のラブストーリーと変わらない。ただし話の展開は厳しめ。ゲイに生まれた人の過酷さが伝わってきた作品。
主役のピムの幼少期をBen Van den Heuvelが、少年期をJelle Florizooneが演じている。どっちの子も可愛かった。幼年期のピムは冒頭の10分ほどしか出てこない。成長した後のピム役は声変わり済みだった。上半身もがっしりしていた。どちらのピムもお尻を出していた。
同性愛者として生まれたピムは、人を好きになるも裏切られてばかり。その辺は普通の人にはわからない辛さだと思った。ピムにとって本気で好きになった相手が、単に興味本位で近づいてきただけであったり、いくら優しくしてもらっても恋愛の対象にはならなかったりと。ピムのことを好きになった女子も辛い。いくらアプローチしてもピムを振り向かせることは出来ない。この映画の人間関係は、誰が悪いというわけでもなく上手くいかないようになっていた。
ピムの控え目な笑顔が良かった。好きな人と目が合った時など、にこっとしていて可愛かった。好きな男子が目の前で射精して、それを拭きとったハンカチを受け取ったときでも、にこっとする。変態とかそんな感じではなく、純粋に嬉しそうな表情だった。カミソリに着いたシェービングクリームを拭きとった紙、普通だったらゴミ箱に行くようなものでも、ピムにしてみれば宝箱にしまうほどのものだった。終盤に近付くにつれてピムは哀愁漂う切ない表情を浮かべるようになっていき、そこが魅力的でもあった。
一応ラストはハッピーエンドで終わるが、ピムのその後を考えると再び裏切られるように思えてならない。15歳の誕生日を迎えたピムのこれからを思うと切なくなる。
同性愛ものであるが、しっとりとしたテーマソングや繊細な描写など全体的にさわやかだった。恋愛の対象が同性というだけでそれ以外は普通のラブストーリーと変わらない。ただし話の展開は厳しめ。ゲイに生まれた人の過酷さが伝わってきた作品。
主役のピムの幼少期をBen Van den Heuvelが、少年期をJelle Florizooneが演じている。どっちの子も可愛かった。幼年期のピムは冒頭の10分ほどしか出てこない。成長した後のピム役は声変わり済みだった。上半身もがっしりしていた。どちらのピムもお尻を出していた。
同性愛者として生まれたピムは、人を好きになるも裏切られてばかり。その辺は普通の人にはわからない辛さだと思った。ピムにとって本気で好きになった相手が、単に興味本位で近づいてきただけであったり、いくら優しくしてもらっても恋愛の対象にはならなかったりと。ピムのことを好きになった女子も辛い。いくらアプローチしてもピムを振り向かせることは出来ない。この映画の人間関係は、誰が悪いというわけでもなく上手くいかないようになっていた。
ピムの控え目な笑顔が良かった。好きな人と目が合った時など、にこっとしていて可愛かった。好きな男子が目の前で射精して、それを拭きとったハンカチを受け取ったときでも、にこっとする。変態とかそんな感じではなく、純粋に嬉しそうな表情だった。カミソリに着いたシェービングクリームを拭きとった紙、普通だったらゴミ箱に行くようなものでも、ピムにしてみれば宝箱にしまうほどのものだった。終盤に近付くにつれてピムは哀愁漂う切ない表情を浮かべるようになっていき、そこが魅力的でもあった。
一応ラストはハッピーエンドで終わるが、ピムのその後を考えると再び裏切られるように思えてならない。15歳の誕生日を迎えたピムのこれからを思うと切なくなる。
2013/05/02
チキ・チキ・バン・バン (1968)
Chitty Chitty Bang Bang (1968) ★★★★
ちらっと見かけたこの映画に出てくる男の子がとても可愛かったのでいずれ見ようと思っていたが、2時間半と尺が長いしミュージカルというのはあまり楽しめる気がしなかったので後回しにしていた。満を持しての鑑賞。まず気になったのが「チキ・チキ・バン・バン」という不思議なタイトルだが、主役の発明家が作った車のエンジン音から来ていた。
主人公は少し変わった発明家のカラクタカス。彼の2人の子供たちが可愛い。息子のジェレミー(Adrian Hall)はぷっくりとしていてそれがまた良い。父親と子供たちが仲よく歌って踊る姿には癒された。特にチキチキバンバンの歌はくせになる。発音はチリチリバンバンの方が近い。ディズニー映画のような誰でも楽しめるストーリーだった。中盤から空想みたいになって、最後に現実に戻るというのは今まで観たことなかった。
今までに見たミュージカル映画らしいものといえばせいぜい「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ぐらいしか思いつかない。とても暗くて救いようのない話だが一応歌って踊っていた。
ミュージカルは好きかもしれない。踊りだすシーンで歌詞の日本語字幕が付いているが、英語の字幕もつけてほしいと思った。そしたら一緒に口ずさめる(1人で観ているとき限定)。ダンスにもキレがあって、まるでカンフー映画のアクションシーンを観ているときのような迫力もあった。
ちらっと見かけたこの映画に出てくる男の子がとても可愛かったのでいずれ見ようと思っていたが、2時間半と尺が長いしミュージカルというのはあまり楽しめる気がしなかったので後回しにしていた。満を持しての鑑賞。まず気になったのが「チキ・チキ・バン・バン」という不思議なタイトルだが、主役の発明家が作った車のエンジン音から来ていた。
主人公は少し変わった発明家のカラクタカス。彼の2人の子供たちが可愛い。息子のジェレミー(Adrian Hall)はぷっくりとしていてそれがまた良い。父親と子供たちが仲よく歌って踊る姿には癒された。特にチキチキバンバンの歌はくせになる。発音はチリチリバンバンの方が近い。ディズニー映画のような誰でも楽しめるストーリーだった。中盤から空想みたいになって、最後に現実に戻るというのは今まで観たことなかった。
今までに見たミュージカル映画らしいものといえばせいぜい「ダンサー・イン・ザ・ダーク」ぐらいしか思いつかない。とても暗くて救いようのない話だが一応歌って踊っていた。
ミュージカルは好きかもしれない。踊りだすシーンで歌詞の日本語字幕が付いているが、英語の字幕もつけてほしいと思った。そしたら一緒に口ずさめる(1人で観ているとき限定)。ダンスにもキレがあって、まるでカンフー映画のアクションシーンを観ているときのような迫力もあった。
ぼくたちのムッシュ・ラザール (2011)
Monsieur Lazhar (2011) ★★
観る映画を選ぶときに、ほとんど下調べをしないままパッケージやタイトルだけで選ぶことが多いが、それでも何となくイメージしている内容とはまるで違ったということがたまにある。この映画もそうで、邦題やパッケージから連想されるほのぼのした感じは映画を観はじめるや否やなくなった。なかなか退屈だった。
自分が教えていた教室で自殺するなんて、先生としてはあるまじき行為だと思った。先生の自殺後、突然ムッシュラザールという教師がどこからともなくやってきて、教壇に立つのだが、話が飛躍しすぎている気がしてその時点でついていけなくなった。謎のムッシュラザール先生がクラスの子供たちに向ける優しい表情が不気味にも感じた。男の子たちより、アリスという美少女の存在感が強かった。キャラが立っていたし、しっかり演じていた。
観る映画を選ぶときに、ほとんど下調べをしないままパッケージやタイトルだけで選ぶことが多いが、それでも何となくイメージしている内容とはまるで違ったということがたまにある。この映画もそうで、邦題やパッケージから連想されるほのぼのした感じは映画を観はじめるや否やなくなった。なかなか退屈だった。
自分が教えていた教室で自殺するなんて、先生としてはあるまじき行為だと思った。先生の自殺後、突然ムッシュラザールという教師がどこからともなくやってきて、教壇に立つのだが、話が飛躍しすぎている気がしてその時点でついていけなくなった。謎のムッシュラザール先生がクラスの子供たちに向ける優しい表情が不気味にも感じた。男の子たちより、アリスという美少女の存在感が強かった。キャラが立っていたし、しっかり演じていた。
2013/05/01
黄色い星の子供たち (2010)
La rafle (2010) ★★★★
1942年のフランス、ユダヤ人たちは子供たちを含めて行先も告げられずに連れられて行く。主役のジョー(Hugo Leverdez)もその一人。衛生環境の悪い競輪場に集められ、ずさんに扱われる。映画は子供の視点で描かれていて、何も分かっていない小さい男の子など「自転車のレースはいつ始まるの?」と痛ましかった。自らもユダヤ人であり救護に奮闘する医者の役をジャン・レノが演じているが、彼の風貌が映画でよく見るユダヤ人と似ているので、彼は本当にユダヤ人なのかなと思ったりしたが、そうではないらしい。
ユダヤ人迫害をテーマに含む映画といえば「縞模様パジャマの少年」「さよなら子供たち」「ライフ・イズ・ビューティフル」「パティニョールおじさん」「小さな赤いビー玉」など子供が中心の作品も多い。戦争の歴史について全然知らなかった時に観た「シンドラーのリスト」は衝撃だった。いろんな戦争映画を観てきてちょっとずつ歴史を学んできたと思う。映画を観て「勉強になった」なんて言っていると「そんなことより教科書を読め」と突っ込まれそうだが、映像で見るとやっぱりイメージが湧く。シモンの弟、ノノがマスコット的な可愛さだった。
1942年のフランス、ユダヤ人たちは子供たちを含めて行先も告げられずに連れられて行く。主役のジョー(Hugo Leverdez)もその一人。衛生環境の悪い競輪場に集められ、ずさんに扱われる。映画は子供の視点で描かれていて、何も分かっていない小さい男の子など「自転車のレースはいつ始まるの?」と痛ましかった。自らもユダヤ人であり救護に奮闘する医者の役をジャン・レノが演じているが、彼の風貌が映画でよく見るユダヤ人と似ているので、彼は本当にユダヤ人なのかなと思ったりしたが、そうではないらしい。
ユダヤ人迫害をテーマに含む映画といえば「縞模様パジャマの少年」「さよなら子供たち」「ライフ・イズ・ビューティフル」「パティニョールおじさん」「小さな赤いビー玉」など子供が中心の作品も多い。戦争の歴史について全然知らなかった時に観た「シンドラーのリスト」は衝撃だった。いろんな戦争映画を観てきてちょっとずつ歴史を学んできたと思う。映画を観て「勉強になった」なんて言っていると「そんなことより教科書を読め」と突っ込まれそうだが、映像で見るとやっぱりイメージが湧く。シモンの弟、ノノがマスコット的な可愛さだった。
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