主役の少年を演じたのはハンター・カーソン君(Hunter Carson)。「パリ、テキサス」に続いて2度目の映画出演。まず衝撃的なのは、彼の成長ぶり。と言っても、下あごや頬、お腹まわりの成長。明らかにおでぶちゃんになっている。まあそれはそれで可愛いが、美少年のイメージからは遠のいた。ぶすっとしていてガキ大将的な風貌に。眉毛が薄い感じが中坊ヤンキー顔。(画像1)
面白いのは、走り方。バンザイしながらというか、手をバタバタさせながら走る(画像5)。追いかけられていて捕まったらまずいのに、そんな走り方なので、笑ってしまう。それから、ぼーっとした表情(画像6)。ん、どうしたの?と引っかかるような。
映画の原題の意味は「火星からの侵略者」。火星からUFOが飛んでくるという設定。デビット少年(Hunter Carson)の両親は火星人に取りつかれてしまい、様子がおかしくなる。朝食に出されるのは、山のように盛られた真っ黒焦げのベーコン。父親も母親もカリカリとスナック菓子のようにそれを食べる。
CGを使わずに、古典的な方法でクリーチャーを動かしたり、大きなカエルを口に入れたりする気味の悪さ、漂うB級感は、「チャイルド・プレイ」と似通っていると思った。せっかく怪物(宇宙人)を出すなら、チャッキーとまではいかなくても、クリエイティブなキャラクターをもっと登場させてほしかった。出てくるのは、丸くてのそのそと歩く生き物。マシンガンで撃たれると、上下に揺れて、弾丸を食らっていることを体で表現する。着ぐるみだろう。ぐちょぐちょした体の割に、USBの差し込み口のようなものがあったりして電子的でもある。お約束のあほな研究者も出てくる。身の危険よりも目の前に現れた未知の生物の方に興味をもっていかれて、近づいていく。結果、焼かれて炭にされていた。
ありがちなストーリー展開、演出ではあったが、この映画のラストについては、いまだに他では見たことのない異例が起こっている。ラストの短時間のうちにどんでん返し的なものが連続して2度も待ち構えているのだ。1つ目は「映画でそれありなの!?」と驚かされて、直後の2つ目はあまりの急展開にあっけにとられる。エンドロール中に席を立てなくなる。
画像1 中坊ヤンキー顔。
襲われそうに…。
一瞬出てきたクラスの友達。
画像5 この可愛い走り方が観れただけでも満足。
画像6 ん?どうしたの?
見た人ならわかると思うけど、不自然なぐらい、この表情とポーズで固まっている。
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