街の酒場などで歌って回っている歌手のレッドは、オーディションを受けるために、ナッシュビルという町に向かう。甥のホイット(Kyle Eastwood)は田舎の農場で綿を摘んでばかりいる毎日に退屈していた。レッドは、彼も一緒に連れて行き、旅の途中にいろんなものを見せたり、体験させてあげたりする。ホイットを演じたカイル・イーストウッドは監督クリント・イーストウッドの実の息子らしい。
レッドとホイット(通称ホス)、それからおじいちゃんの3人が、ギターを弾きながらオープンカーを走らせていく。ああいう旅をしてみたい。そのときはホイットみたいなハンチング帽子もかぶりたい。どうしようもないのに、夢を追いかける人々。ホイットは、逮捕されたレッドを開放したり、金の取り立てを目撃したり、娼館で女の人に良いことしてもらったり、いろんなことを通して成長していく。レッドは運転がへたくそなので、ずっとホイットが運転手。
イーストウッド作品は人を簡単に死なせ過ぎだと思う。ついでに言えば、自分をかっこよくしすぎだとも感じる。この映画も途中まではハートフルでほのぼのとしていて良かったが、終盤に差し掛かると、「センチメンタル・アドベンチャー」というだけあって、そんな雰囲気になってくる。それまでもレッドは咳き込んではいたが、オーディション会場に着くや否や急に症状が悪くなるので、なにそれーという気持ちになった。少年との交流という点では「グラン・トリノ」に似ている。イーストウッドのハッピーエンドな作品が観てみたい。
カイル・イーストウッド
さすがイーストウッドの息子さん、背が高いなと思った場面。
「いいのよ。もう一回できるわ」
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