部屋にある未見のVHSの中からピックアップして鑑賞。邦題は「ブレイブクエスト 勇者の剣」となっていて、allcinemaで調べてみると、「BRAVEQUEST」が原題のようにあったが、実は原題は「Sigurd Drakedreper」で、英題は「The Littlest Viking」である。完全に埋もれてしまっている作品だからか不確かな情報しか載っていない。邦題も内容無視で都合よくつけたようなものである。
原題からも分かる通りバイキングの話である。バイキングとは、“8世紀から11世紀にかけて、スカンジナビア半島やデンマークを根拠地として、海上からヨーロッパ各地を侵攻した北方ゲルマン族の通称。”とのことなので、この映画は一応歴史ものに分類されるはずなのだが、ビデオのパッケージに書かれている説明を見てみると笑ってしまう。「剣と魔法のファンタジー」とか書かれているが魔法なんて誰も使っていないし、伝説のドラゴンを倒せ!というのもなんとなく芯をとらえていない感じである。
そんなことはどうでもいいとして、映画自体は楽しめた。シガード(Kristian Tonby)の父は族長であり、兄たちも含めて立派な戦士であったが、あるとき敵対する部族が攻めてきて、殺されてしまう。まだ子供であるシガードが一族を受け継ぐことになり、周りからは復讐を期待されるが、心優しいシガードは人を殺すことなんて出来なかった。
シガードは着ているものは立派なのだが、当の本人はとても情けない少年だった。剣の訓練の時も、へっぴり腰の構えで、ちょっと剣を振り上げられると腰を抜かしてしまう。魚を取ろうとしても、川に落っこちて流されてしまったりする。そんなピンチの時にいつも彼を助けてくれるのは、捕虜や奴隷といった虐げられている人々だった。そんなこともあって、シガードは復讐をするのではなく、みんなで仲良くやっていこうということで、父から受け継いだ伝説の剣を谷底に投げ捨てる。敵の部族も含めて、次の世代を担う子供たちの方が平和的で話が分かるのだった。久しぶりの正統派王子様映画だった。
シガード(Kristian Tonby)
敵の一族の子、トード(Anders Eidsvoll)
捕まってる敵の子(Per Kristian Indrehus)
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