2014/05/19

嵐の前 (2000)

Före stormen (2000) ★★★

主役のレオ少年(Emil Odepark)が、裸で女子更衣室に閉じ込められるというシーンは、以前にどこかのサイトか、YouTubeなどで観たことがあった。ようやく本編も鑑賞。日常のちょっとした学校生活が題材なのかと思っていたら、どんどん規模がワールドワイドになってきて驚く。身近な殺人事件から、中東の戦争問題まで。

学校で、ダンという悪がきに苛められているレオは、警官である母親の拳銃を盗んできて、あるときダンを撃ってしまう。ここからは、ガス・ヴァン・サント監督の「パラノイドパーク」的なドキドキ感。誰にも見られてない…もしかしたら上手く逃げられるかも…街の至る所では警官が見張っている。その日以降、レオの日常は恐怖でしかなくなる。

確かに、レオはダンからひどいいじめを受けていた。ダンの自転車を毎日磨いてピカピカにしておかなければならないし、学校ですれ違うたびに小馬鹿にされるし、あるときは、裸にさせられて女子更衣室に閉じ込められる。ただ、拳銃みたいな危ないものが身近で手に入ってしまったことがいけなかった。森の中で、レオがダンに銃を突きつけたときには、一気に立場が逆転。何でもしますから助けてくださいと、レオに懇願するダン。ただレオも、自分が拳銃を構えていることにびびってしまっていて、いつ引き金を引いてもおかしくない状況だった。案の定、ダンがちょっと迫ってきたら、銃声がとどろいて、ダンは倒れこむ。

ここからのレオの、人を撃ってしまった直後のどうしたら良いか分からない感じが良かった。一度は逃げ出そうとするのだが、やっぱり立ち止まって、倒れているダンのそばに戻ってきて、とりあえず、カツアゲされたお金を取り返すのだった。

詳しい内容についてはお世話になっているサイトの「ノースエンド先生の映画講座」に載っているのでそちらを参考にしてもらいたい。http://northcinema.web.fc2.com/northend/northend-f00-1.html
例の女子更衣室の場面で、レオのあれが一瞬映るが、ちょうどもじゃもじゃしかけている時期なので恥ずかしかったと思う…。


レオ(Emil Odepark)





0 件のコメント:

コメントを投稿