西部劇に登場してくる男たちはたくましい。映画の中のヒーローは、実際問題あり得ないスーパーマンとかではなく、西部の男たちなのである。彼らは必死に生きている。自分たちで土地を切り開いて、家族を守るために一日一日を全力で過ごしている。昨日観た「シェーン」に続いて、良い映画を立て続けに二本観たという感じ。
牛を売りに行くために、ウィルのもとに集まった11人の少年たち。数千頭の牛を率いていく道中を見ていて、中高生の時に経験した部活動を思い出した。まさに集団行動(好きではなかった。今でもあんまり)。自分に与えられた仕事をこなすだけではなく、自ら進んで動かなければならない。何かしでかすと、強面で口うるさい顧問、この映画の場合ウィル、から怒鳴られる。
不満や文句も出てくる少年たちだったが、どこかでウィルのことを尊敬できたからこそ、途中で逃げ出さず、ついて行けたのだと思う。上に立つ人間は、ウィルのように強くて、なにより人並み以上に努力をしなければならないのだと思う。
この映画の好きなシーンは、夜中に子供たちだけで集まって、こっそり取ってきた酒を回しながら、ウィルやナイトリンガーの悪口を言ってふざけている場面。そんな子供たちの様子を、ウィルとナイトリンガーは、なんだか微笑ましそうに見ているというのがにくい。
映画的に一つだけ不満を言うならば、どうして少年を一人死なせてしまったのかというところ。そのあとのウィルの死だけでも十分だったように思う。
眼鏡をとるとイケメン。
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