いかにも「スタンド・バイ・ミー」(1980)と関係ありそうな邦題だが、別物。「僕たちが銃を握った日」とまでついている。なんとなくいやな予感がしたが、とても面白かった。
主役のジョーイ(Justin Isfeld)がイケメン。髪型や服装など、まさに90年代のアメリカンキッズという感じだった。野球をやっていてその年の割には速球を投げる。デブのブック、お調子者のマウスの2人といつも一緒にいる。
この映画のテーマの1つは暴力。3人はいじめっ子のヘイズから逃れることに骨を折っている。広場にヘイズが座っていれば、3人は別の遊び場を探さなければならない。3対1なら勝てそうな気もするが、ヘイズに声をかけられると3人はぴくっとなる。
ジョーイはヘイズに追いかけられて、地面に押さえつけられる。ぼろぼろになって家に帰ると、今度は兄貴に押さえつけられる。そんな窮屈な生活を送っていた。ブックもヘイズに散々苛められる。「ブタ」と呼ばれ、学校では裸にされて廊下に放り出され、笑いものに。
あるとき3人は銃を手に入れる(銃と映画は切り離せないと思う)。それを使ってヘイズを殺す計画を立てるが…
それぞれの家庭の事情に共感できる部分も多かった。特にジョーイと兄貴の関係。弟のジョーイにとって、兄貴とどう折り合いをつけていくかが問題だった。「グレッグのダメ日記」のグレッグとロドリックのような関係だった。
いじめっ子のヘイズにやられる。
家では兄貴に。
そして母親に慰められるジョーイ。
ヘイズ。
介入してきた大人に。暴力の連鎖。
最後は優しい表情に。
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