2013/07/20

キッド・カンパニー (1984)

Kidco (1984) ★★★

農場に住む兄妹4人が会社を立ち上げ、大成功するという話。実話に基づいているとのこと。農場で飼っている馬の糞を利用し、肥料を作ってそれを売るという商売だった。月6000ドルの収益になることも。初めこそ子供の会社なんて気にもしなかった大人たちだったが、多くの収益をあげていると聞きつけると、税金を払っていないなど、いちゃもんをつけ始めるのだった。裁判沙汰にまで発展し、KIDCOをつぶしにかかる。

主役のディッキー(Scott Schwartz)の行動力がすごかった。実際の社会でもディッキーのように活発で口のまわる人が成功していくのだろうなと思った。兄妹はディッキー以外みんな女の子だったが、大変な労働作業にでも引っ張っていく。自分で勝手に契約内容をノートにまとめ、取引先に売り込みに行く。テレビ番組「驚異的な子供」に出演したときには、その達者な口を生かして多くのKIDCO信者を生み出す。後半は会社の存続をかけた裁判が中心。独立意識の高いところがアメリカらしかった。

初めこそ、ぼんやりした雰囲気とテンポに戸惑い、はずれだったかなと思ったが(1円+送料という投げ売り状態だった)、結果的に楽しめた。観ていてにやりとしてしまうような映画だった。この映画が作られた時代、80~90年代のアメリカの少し古臭いファッションだったりインテリアは個人的に好き。







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