2013/07/01

スタンリーのお弁当箱 (2011)

Stanley Ka Dabba (2011) ★★★

なかなか観ないインド映画。「ミュージカルがない、スターがいない、・・・」とキャッチコピーがつけられている。インド映画と言えば、歌って踊るのが普通なのかな。

少し変わった映画で映像が綺麗。コミカルで笑える場面もあった。「プチニコラ」みたいだった。インドの小学校を舞台に、休み時間と休日を少しずつ利用して、トータル5時間以内で撮影したということだった。(たしか最後にそう表示された)

面白かったのが、アモール・グプテ監督が自ら演じる国語教師。人にお弁当を分けてもらうことばかり考えている。授業中に早弁している生徒がいると、(早弁という言葉がなつかしかった)匂いを嗅ぎつけて、授業を中断。ハンカチで口周りをやたらと拭いながら、生徒たちに向かって怒鳴る。ついには授業をほっぽりだして教室を出ていく。それでどこにいくのだろうと思って観ていたら、職員室に戻り、他の先生の弁当を探し当て、勝手につまみ食いを始める。さらに、お弁当を持って来られないスタンリー(Partho A. Gupte)に、クラスのみんなが食べ物を分けているのを見つけると、「俺によこせ」と、まるでジャイアンだった。学校の先生がである。昼休みは、先生と子供たちの弁当の攻防戦。子供たちは毎日場所を変えて、隠れて昼食をとらなければならない。生徒たちの弁当にありつけなかった先生は次の授業で、ねちねちと「どこで食べてたんだ」などと言い迫る。

学校にあんな先生がいたらとんでもない。「弁当を持って来れないやつは学校に来る資格はない」とまで言う。自分が食べたいからである。どうしてあの先生は弁当を持ってこないのか謎だった。いつも4段重ねのお弁当箱を持ってきて、携帯電話まで持っているぽっちゃり系のアマン君が可愛かった。




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