2016/01/25

フレンチアルプスで起きたこと (2014)

Turist (2014) ★★★★

夫、嫁、子供(姉弟)の4人が休暇中にアルプス山脈にスキーをしに来る。1日目の朝、ゲレンデのレストランで食事をしていると、突然爆発音が響き、遠くの山肌で雪崩が起きる。「大丈夫。プロの仕事だ」と夫は言い、家族を安心させる。ところが、徐々に雪崩が4人のいるレストランに近づいてきて、バルコニーで食事をしていた客たちが騒ぎ出す。その場は一瞬のうちにパニック状態になる。危機を感じた夫は、慌てて自分の手袋と携帯を持って、その場から逃げ出す。嫁と2人の子供をほったらかしにして。。。

結局雪崩はレストランに直撃することはなく、けが人は出ず収まった。しかし、その一瞬のうちに取った夫の「一人で逃げ出す」という行動を見てしまった嫁は、夫に対する不信感、被害妄想を抱くようになる。「この人は、いざという時に私たち家族を見捨て、自分だけ助かろうとする人なんだわ。。。!」

初日のその出来事により、楽しいはずの家族旅行は修羅場と化す。

人間の心理を描いた怖い映画のようでもあるが、シュールなコメディ映画としてみれば、笑える部分も多い。「この人は、私を見捨てたのよ!」と言って周る嫁に対し、「捉え方の違いだ!逃げ出したわけじゃない!」と必死で反論していたかと思えば、いきなり子供のように大声で泣き出したりする夫。クラブミュージックがガンガン響く中で、裸の男たちにもみくちゃにされる夫。(意味不明でw)

関係ないが、映画を見ている最中、ダウンタウンのコント「古賀」を思い出した。男仲間4人でスカイダイビングをするも、地上に着陸後、古賀という男1人だけ見当たらないのだった。3人は、最悪のことも考えて必死になって彼を探すが見つからない。警察沙汰にする前に、まずは古賀の家族に事情を説明しようと、古賀宅に訪問するのだが、玄関を開けたのは、古賀本人だった。スカイダイビングを終えたので、ただ帰宅した、それだけのことだった。

悪気は全くなく取った行動でも、捉え方によっては大きく人を傷つけることになる。

バスで山を下る最後の場面はほんとにひやひやした。「しっかり運転しろよ!」と本気でへっぽこ運転手に対して思った。あのラストシーンに込められた意味は。。。?




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