2013/06/08

山河遥かなり (1948)

The Search (1948) ★★★★

戦争によって母親と離ればなれになってしまったカレル少年(Ivan Jandl)と、彼を保護したアメリカ兵ラルフの交流を描く。

カレルの母親は当てもなく街を歩きまわり、息子を捜す。一度は同姓同名の子を施設で見つけるが、別の子だった。「チェンジリング」の母親とよその子の再会の場面を思い出した。あの映画では失望感が強調されていたような気がしたが、こっちの母親は、別人が目の前に現れてきても、そこまで取り乱すことはなかった。

カレルははじめ、口を利くことが出来ず、大人に怯える姿など、まるで動物のようだった(「野生の少年」の子を思い出した)。パンで引き付けられて、捕まえられると、腕の中で暴れまくる。収容所の体験で大人は悪者ばかりだと思っていた。アメリカ兵のラルフは息子同然のようにいろんなことをカレルに教える。カレルもそれにこたえ2人はとても仲良くなる。ラルフがとてもかっこよかった。

最後はもっと感動的に演出できたのではないかと思う。しつこ過ぎるのもあれだが、ラストを迎えるまでが見事だったので、多少あっけない感じがした。最高のハッピーエンドだが、ラルフとカレルが別れてしまうのは残念だと思っていたので、その場面まで映さず、最高潮に達したところでのThe Endの画面は良かったと思う。






ボロボロ…  
ラルフかっこいい。

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