2013/08/22

村 (1982) <未>

Konopielka (1982) ★★★★

ポーランドの変な映画。IMDbによると、ドイツ語タイトルで Das Dorf = 村。電気も機械もない、文明からかけ離れたある村で起こった不思議な話。予算的にはそんなにかけていないと思われる映像。しかも白黒。話のメインはKaziukというおじさんだが、その息子役として少年が登場する。

かなりの頑固おやじKaziukとその息子Ziutek(Tomasz Jarosinski)は馬車に乗って、森へ木を伐りに行く。その途中で、2人は、謎の浮浪者と出会う。どこから来たのかを訪ねても、"I’m from the World."と答えるだけ。それ以降、村では異常な出来事が起こり始める。

あるときKaziuk一家の馬が子牛を産む。この異変を聞きつけた近所の人たちが集まってきて、ある男がわけのわからないことを言い始める。「悪魔がこの村を通り過ぎた。世界が変わり始める。牛が馬を産み、羊が豚を産み、男は男と寝て、女は女と寝る。太陽は西からのぼり、東に沈む・・・」というようなことを。

そのすぐあとに、村を文明化しようと、都会から男と女がやってくる。その女は教師で、しかも美人だったので、Kaziukは、ことあるごとにエロい夢や妄想に駆り立てられる。なんだかよくわからないが、最終的にその女教師の色気が原因で、村が壊滅したのだと思う。

女教師が村を出て行ってしまうと、Kaziukは、心にぽっかり穴が開いたのか、農業で使うのはタブーとされている(?)死神が持っているような長い鎌の刃を研ぎ始める。その様子を見た村人たち、さらには、映画の冒頭で出会った謎の浮浪者もどこからか現れて、Kaziukに忠告をするのだが、こっちの方が効率が良いといって、Kaziukはその長くて大きな鎌を使ってどんどんライ麦を刈っていく。止めに入った男と争いになって、ついには切りつけてしまう。

変な内容の割には、ラストの大きな木が燃えるシーン、そしてKaziukがただ一人呆然と突っ立っている光景には、妙にじんときた。今ここに書いた以上にいろんなことが起こっていて、書きたいことがまだあるが、上手くまとめられないし、長くなるので、割愛。




Ziutek少年。 
妄想。 

Kaziukのおじさんも。 
地球が丸いなんて言うからお尻ペンペン!

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