2013/10/17

The Legacy (2010)


The Legacy (2010)
12min - USA

短編映画は、なかなか観る機会がないかと思いますが、中には素晴らしい作品もたくさんあります。と言うことで、今まで見た中から、特にこれはと言うものをピックアップして、短編映画特集(aka「イケメン、美少年ショートフィルムフェスティバル」)を催したいと思います(笑)。簡単に紹介するだけですが。

記念すべき第一回作品は、

「The Legacy」

スーパーヒーローにあこがれている少年ビリーが、父のことを、スーパーマンだと思い込む話。それでは、「もっと読む」をクリックして、どうぞ↓


ちなみに、YouTubeで「The Legacy - Superman Inspired Short Film [HD]」というタイトルであります。検索してみてください。


ビリーを演じる、ポール・ブッチャー(Paul Butcher)君。





ビリーのアメコミコレクション。特に好きなヒーローは・・・


スーパーマン!!
全身青タイツ、なぜかその上から赤ブリーフ。よく考えるとすごくダサい。ラストではこの格好をビリー君もするのでお楽しみに(笑)



あるときビリーは、どこかの惑星からやってきたUFOが庭に墜落するという夢をみて、飛び起きる。それで、外を眺めるが、、


特に変わった様子はない。
「なんだ、夢か・・・」



それでも興奮が収まらないビリーは、何か起きているはずだと、深夜なのに家の中を引っ掻き回す。すると、、



見つけてしまう。
スーパーマンのコスチューム!





次の日の朝、父のことを羨望のまなざしで見つめるビリー。父親は実はスーパーマンに違いない。



新聞広げて、コーヒー飲んで、父の真似をする。
父は、ジャムのふたも片手で開けてしまうし、母が手を滑らして落としてしまった皿を、ギリギリのところでキャッチするし、観察すればするほどスーパーヒーロー。


しかし、立ち上がった父は、足をつまずけて、よろけてしまい、手をすりむいてしまう。
スーパーマンは、皮膚をすりむいたりしないはずである。そんな父を見ていたビリーは、、

この表情。
自分の思い込みだったのか…

でも、ビリーはあることに気づく。父か足を引っかけたものは、




ビリーが放置していた、自由研究のためのクリスタル!
アメコミオタクのビリーは、スーパーマンがクリスタルに触れると、力を発揮できなくなることは、もちろん知っていた。より一層、父がスーパーマンであると確信していく。



クリスタルを、土に埋めるビリー。これで、スーパーマンの力は最大限に発揮できるはずである。
そして、スーパーマンの息子である自分も、なにか特別な力が発揮できるはずだと思った。



「僕も、空を飛べるはず…」




おなじみの、赤パンツを引っ張り出す。



装着!w




深呼吸をして、屋根から飛び立とうとするビリーだったが…








マントを踏んづけてしまい、転倒。屋根から落っこちてしまう。





次の瞬間、ゆっくり目を開くと、見事に父親がビリーをキャッチしてくれていた。



やっぱり父はヒーローだった。



スーパーマンではおなじみの、黒ぶちメガネをはずして、、



空に向けて飛んでいく2人。






おしまい。








まとめ

この映画で言いたいことは何なのか。映画の初めで、父親のチャーリーは、昔スーパーマンを演じたことがあるということが明らかにされている。つまり、父親はスーパーマン(クリプトン人)なんかではなく、ただの役者である。

それなのに、どうしてラストでは、ビリーを抱えて、空に飛んでいくという非現実的なシーンがあったのか。映画の中で演じているだけなのだから、あんなふうには飛べないはずである。

そのシーンのせいで、悲劇的なラストが考えられてしまう。ビリーは、屋根から落ちて死んでしまった。抱きかかえられてから後シーンは、ビリーの死後の世界。父親がヒーローだという夢を壊すことなく、あの世へ…。それはそれで、おとぎ話みたいで感動できる。

でもそれは考え過ぎで、人は誰でもヒーローになれる。ということだろう。


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