もしこの「鏡」が映画館で上映するとなっても、やってくるのは本当の映画好きだけだろうな。その人たちはこの映画をどう思いながら見ているのか気になる。監督によっては、自分で撮っていながら、自分でも何が言いたいのか分からない人もいるらしいが(「スウィート・ムービー」を撮っているときのドゥシャン・マカヴェイエフ監督はそうだったらしい)タルコフスキー監督はさすがにそんなことはないのかな。比べるものじゃないかもしれないけどビクトル・エリセの「ミツバチのささやき」は初めから終わりまで釘付けになった。しかしこの映画は途中眠気を感じた。
「ノスタルジア」や「サクリファイス」など、この監督の映画は何本か観たことあるけど、字幕を読むにしても意味がわからない。読まなくてもいいようなもんじゃないかと思える。そんなときは無理矢理字幕を音読する。そうしているうちに映画を観ているというより、詩を読んでいるような気分になった。新しい映画の見方を発見した気がした。
楽しもうとか思って見るものじゃないな。絵画のような映像は綺麗だと思った。「鏡」の中の芸術作品のようなキャプ画を見てみてください↓
後姿。
火と水。
登場してくる少年。
白黒になったり。
哀愁漂う。
鬼気迫る。
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