少年アザマッドが兄に連れられ無賃乗車の旅をする。のんびりと旅をする気分を味わえた。セピア色の映像が綺麗。兄はとても優しくて、アザマッドが、音楽の成績がよくなかったり、お腹がすいたりといったような、どんな些細なことで泣いていても、慰める。アザマッドのことを、「デブちん」という愛称で呼び、アザマッド自身も、名前を聞かれたときなど、自分のことを「デブちん」と名乗る。
淡々と機関車が進んでいく。時々停車し、車掌さんは車体の連結部分の確認などをする。「連結」と言っておいて、女の子との連結に勤しむことも。アザマッドは停車している機関車の操縦席をいじり、車体を出発させる。車掌さんは服がはだけたまま、あわてて列車を追いかけていく。「殺してやる!」
アザマッドは土を食べる癖がある。優しい兄も、アザマッドが土を食べたときには、鞭を打って叱る。アザマッドは「もう食べないよ」と言うのだが、その癖は治らない。
最後の、兄とその友達が喧嘩をする場面が印象的だった。機関車が通過していく騒音の中で2人は殴り合う。
白黒ではない。
セピアモノクローム。
デブちん(Timur Tursunov)
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