2013/02/06

キッズアイランド (1980) <未>

Barnens ö (1980) ★★★★★

拝借したDVDより。英題 “Children's Island” 主役のレイネ(Tomas Fryk)の***した***にカメラの焦点が合わせられるのには驚いた。他の映画では見えたとしても一瞬で、アップになることはまずない。キングオブ珍出しムービーです。

大人になりたくないレイネ少年の成長物語。大人になっていないことを確かめるため毎日ちん毛が生えてきていないかチェックする。そのせいもあってよく映る(もうこれぐらいにしておこう)

サイケデリックな?BGMが映画を異様なものにしている。「トムとローラ」を知っている人は少ないだろうけど、それと同じような不思議で不気味な雰囲気がある。

母親は仕事で出ていき、レイネは夏休みを家で1人で過ごすことになる。そこから彼の自分探しが始まる。「誰もやってこないし誰にも邪魔されない。何もかも思い通りだ!」と、わくわくした気持ちで、壁に宇宙飛行士?の写真を張り付けたり、夜遅くまでテレビを見ていたりするのだが(なぜか全裸で)見ていたのがホラー映画か何かで、結局テレビの電源を引っこ抜いて「ママ、ママ…」と暗い部屋の隅で泣いていた。

デザインの仕事を手伝ったり、サーカス団に入ったり、後半には、大人への反抗の気持ちが強くなってきたようで、ヒッピーやギャング集団とつるむ。いろんな経験を通して、最後には前向きに12歳を迎えるのだった。ちん毛も1本生えてきたらしい。

大人になりたくない気持ちは分かる(もう大人だけど) レイネは「絶対に欲情しないしセックスもしない」という誓いを立てる。しかしその思いに反して体はちゃんと反応する。混沌とした思春期ならではの葛藤を観ることが出来た。


Tomas Fryk





海にケチャップ。



ヒッピー。


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