2013/02/02

明日の空の向こうに (2011)

Jutro bedzie lepiej (2011) ★★★★★

3人の少年たちが自分たちだけで国境を超えるという話。3人ともイケメンもしくは美少年。ドロタ・ケンジェジャフスカ監督の作品には「僕がいない場所」というものもあるが、それもこの映画と同じように少年が主役の少しさびしい話だった。

ペチャは一番年下で、年上の2人に何度か置いてきぼりにされそうになる。しかし、ペチャは生命力があるというか、そんなことではへこたれない。さびしそうな表情を浮かべたり、弱音を吐いたりすることはほとんどなかった。ただ、ぬいぐるみのテディが見当たらなかったり、兄貴に取られたりすると必死になる。兄貴からテディを奪い返すと、初めはテディを叱って地面にたたきつけるが、そのあとすぐに慰めて、キスを浴びせる。

国境を超えるためには電流が流れた電線を潜り抜けなければならない。それに備えてロープを張って練習するのだが、一番年上の子は真面目に取り組もうとしても、ペチャは「僕は大将がいい!」と言い張ってばかり。お兄ちゃんはそんなペチャをみてくすくすと笑う。「ペチャ!いつもお尻が上がってる!」

結局、本番ではペチャは最初に電線を潜り抜ける。あとの2人が潜り抜けるまでその場で居眠りする余裕っぷり。一気に安堵感が出たのか、それとものんきなだけなのか。

最後まで見ると、さびしい話になってしまう。とにかくペチャが面白くて可愛かった。虫歯なのか、前歯がほとんどなくて、あれは特殊メイクなのかなと思ったけど、違うのかな。ちなみに「天国への300マイル」という映画も少年2人が国境を越えるが、そこでつらい目を見るという話だった。そっちの方はトラックの裏に張り付いたり、船の荷物置き場に閉じ込められたりと、かなり過酷な国境越えだった。


ペチャ。変わった名前のせいで劇中何度か名前を間違えられる。

リャパ(Akhmed Sardalov)、ペチャ(Oleg Ryba)、ヴァーシャ(Jewgienij Ryba)。

とても楽しそう。

風景も自然豊かできれいだった。

2本!?そういえば、王様になってロシアに帰ると言っていたけど。

監督と、テディ。

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