2013/07/07

小さな目撃者 (1970)

Eyewitness (1970) ★★★★

マーク・レスター(Mark Lester)主演のサスペンス。彼の出演作を観るのはオリバー(1968)、小さな恋のメロディ(1971)に次いで3作品目。なかなかスリリングで引き込まれた。大統領射殺の場面は「パニック・イン・スタジアム」のようなハラハラ感を味わえた。それに加えて、若干のコメディ要素とマーク・レスター君の可愛さが味わえる。

空想に浸りがちのジギー(Mark Lester)は、ありもしないことをいつも吹聴して回るので、オオカミ少年のような状態になっていた。姉の運転する車に乗っているときも、窓から手を伸ばして「HELP!」と書いた紙を通行人に手渡すぐらいのいたずら好き。そんな彼があるとき大統領暗殺の場面を目撃してしまい、犯人から命を狙われることになる。大人たちにそのことを必死で伝えるのだが、日頃の行いが悪いせいで誰にも信じてもらえない。姉に言うとひどいもので、ひっぱたかれて、反省しなさい、と部屋に閉じ込められてしまう。

ジギーが助けを求めた近所の女の子は、彼の言うことを信じて警察に報告しに行くのだが、犯人に見つかり射殺されてしまう。あんなに小さな女の子を死なせてしまうのには少し驚いた。主に夜中に展開していく話なので街は常に暗く、ジギーのおびえた表情が際立っていた。昼間は、地中海を望むきれいな街を堪能できる。

ジギーのおじいちゃんがナイスキャラだった。行きずりの男、もともとナンパ目的でジギーの姉をつけてきた、とのやり取りも面白かったし、おびえきって涙を流しているジギーを救出する場面では頼もしかった。ジギーが「ヒトラーがいるよ」と言い、おじいちゃんが周りを見渡して目を疑って終わるラストが印象に残った。








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