2012/12/10

ぼくと天国のママ (2006) <未>

Wer früher stirbt, ist länger tot (2006) ★★★★★

日本未公開の映画でも気に入ったものについては記事にしていきます。

この映画の英題は” Grave Decisions” そのまま訳すと「重要な決定」?「死の判決」?日本語でタイトルを付けるとなると難しい。内容は人の死に関するものだけれどポップな感じでコメディっぽい。この映画が日本でDVDスルーにでもなるとすると「ぼくと天国のママ」みたいなシンプルな感じになりそう。ちなみに少年が活躍する映画には「ぼくと・・・」「ぼくの・・・」から始まる邦題のものが多いと思う。
11歳のセバスチャンは自分が生まれると同時に母親が死んでしまったことをあるとき兄から聞かされる。セバスチャンは悩み、家族ぐるみで営むバーにやってくる客たちに相談する。まともにアドバイスをしてくれる人がいたり、元気づけるために冗談っぽいアドバイスをしたりする人もいる。様々な人々とのふれあいを通じて死について考えていくセバスチャンの話。

思ったことはすぐに行動に移してしまうような少年だった。電気ショックを与えることで息を吹き返すことがあることを知ると、死んだウサギの死骸で試してみる。それで衝撃が強すぎて実験台になったウサギの死体はこなごなになってしまう。死なずにずっと生きていたいと思っているセバスチャンは、そのことを大人に相談し、子供を産んで遺伝子を残していけばずっと生きていられるよと教えられる。セバスチャンはさらに、そのためにはどうすればいいのかを真剣に質問する。答えに困った大人たちは「バービーちゃん(女性)に近づいて、やさしく耳を噛んで、やらないか?と囁けばいいんだよ」というようなことをセバスチャンに吹き込む。セバスチャンはそれを学校の先生に対して実践してしまい、父親は学校に呼び出される。また、ロックスターのようにギターを弾くことが出来れば後世に語り継がれていきずっと存在していられるというように思い、夜更かししてギターの練習に励む。そのせいで学校の授業はずっと居眠り。

セバスチャンを演じたのはドイツの俳優マルクス・クロイヤー (Markus Krojer) 君。真っ直ぐな瞳がきれいな子だった。ぽっちゃりしていて、それと着ているTシャツが少し短いというのもあって、お腹がちらちら見え隠れしているのが可愛かった。この映画の4年後に日本でも公開された「ヒマラヤ 運命の山」に出演している。



始めは死についてよく分かっていないので、悪戯でウサギを殺してしまったことでビンタされて怒られても若干含み笑い。

しかし、自分が生まれたせいで母親が死んでしまったことを知ると、さすがに悩む。

悪夢にもうなされる。

たまにこういう表情を見せる。

母親の形見であるギター。 

真っ直ぐな瞳。 

学校の先生に向かって…


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