2013/04/07

おもいでの夏 (1971)

Summer of '42 (1971) ★★★★

ニューイングランドの沖合いに浮かぶ美しい島を舞台に思春期の男子3人組をノスタルジックに描く。笑える場面も多いが、ぎりぎりのところでコメディではない作品だと思う。

むさくるしい男子3人組による馬鹿な行動は、見ていてこっちまで恥ずかしくなった。自分も経験したようなことでもあって、映画の最中に恥ずかしいエピソードを思い出したりした。ちょっとした大人だったら口にしそうにないことばかりを主役の男子たちが言っていて笑ってしまう。「家族と暮らしているの?」と聞かれると、「はい。でも僕は僕だけでやってます」などは笑いのツボにはまった。

女の子を映画に誘って隣同士座るのだが、男たちはおっぱいを触ることしか頭にない。あまりにしつこいので、下腹部にパンチをもらっていた。それでもあきらめず、映画が終わって女の子と別れると、「11分もおっぱいに触っていたぜ」と、お互いに功績(?)を自慢しあう。11分という具体的な数字をあげるところなど笑える。結局、「おっぱいじゃなくて、腕だったぞ」と相棒から指摘され、ふてくされるのだった。

薬局にコンドームを買いに行く場面など、あまりに馬鹿すぎてヤラセ感が出てしまっていた(それでも面白かった)。自分が中学の時に部活の先輩から「コンドームはお守りになるから財布の中に入れておけ」と教えられたが、この映画でもコンドームのことを「ラッキーチャーム」と表現していて、40年前のアメリカでも同じだったのだなと思っておかしくなった。

突っ込みどころ満載で、ずっと笑っていられるような内容だったが、ラストはしんみりとする。近所のお姉さんとベッドを共にするときなど、今までの馬鹿さがいきなり吹っ飛んで、真面目で哀愁漂う表情を浮かべていた。話をまとめてきたのかもしれないが、その場面では退屈した。





医学書から学ぶ。

初めて買うゴムなのに「いつものやつで」。

夏の終わり。



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