カナダの映画で仏題は “Dix et demi”。海外ではComing of Age Film という思春期の子供を映し出す映画ジャンルが確立している。カナダにはそのジャンルの良質な映画が多い気がする。この映画は IMDB の "The ultimate coming of age movie list" (究極の思春期映画リスト)の4番目に挙げられるほど高い評価を得ている。ちなみに1番目は知る人ぞ知るBL映画“Du er ikke alene”。
10歳のトミー(Robert Naylor)がポルノを見ながらオナニーしている場面から始まった。ちなみに ”Wild Tigers I Have Known“ という映画もそのような行為から始まる映画だった。ポルノの影響もあってトミーは自分より小さい男の子に自分のもの口にくわえることを強制する。そのせいでトミーは更生施設送りとなる。トミーの両親はどちらも育児放棄状態で彼には身寄りがいないも同然だった。施設でトミーのエデュケーターとなったギルは彼の凶暴性に頭を悩ます。トミーだけでなくほかの子供たちも凶暴なので無線を持ったガードマンが常に施設内を巡回している。トミーは何度も暴れて大人たちに押さえつけられ、監禁部屋に入れられる。
問題を抱えた思春期盛りの子供たちの様子が観れる映画だった。食事のときにマナーが悪いと1だけ離れた机に移動させられるのだが(同じような罰が小学生の時にあった)子供たちはそれを無性に嫌がる。不良であってもみんなと同じテーブルで食べたいのだった。性についても興味を示す。胸の大きい女性が自分の担当になると「お前いいな」という話になったり、トミーなんかは話があると言って女性の目の前で壁に股間をこすりつけ始める。
トミーは何度か施設を抜け出すが結局外にも行くところがないのだった。父親を尋ねれば今度は容赦のない暴力で押さえつけられ、母親はドラッグのやりすぎで精神病院のようなところに入れられていた。子供を育てるには相当の覚悟が必要だ。トミーを演じたのはカナダの俳優ロバート・ネイラーくん (Robert Naylor)。 見ているこっちまで恥ずかしくなるような演技をやってのけている。
食事の様子。1つのテーブルに1人の大人が座る。
とんでもない奴がやってきたと一目置かれるトミー。
暴れて監禁させられるトミー。
とことん暴れて着ている服をめちゃくちゃにする。
フェンスで囲われた遊び場。
夜になっても子供たちの罵声はやまない。
ぜひ見てみたいです(・w・)
返信削除ネットで見れますかね?
101/2のタイトルは「10歳半」という意味です。
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