2012/12/09

パパは、出張中! (1985)

Otac na sluzbenom putu (1985) ★★

フィルムのノイズフェチの人にはたまらない映画だった。DVDだというのに映像にはかなりの乱れがあってしかも暗くて見にくかった。似たような雰囲気のものに「動くな、死ね、甦れ」「自由はパラダイス」「パパってなに?」などのロシアの映画がある。どれも抑圧された環境におかれた人々の生活がチープな映像で映し出されている。これはユーゴスラビアの映画らしいが、それらのロシア映画で見られるようなキリル文字っていうのか例の不思議な形をした文字や自由の利かない生活を送っている人々など共通しているものがいくつかあった。タイトルにある通りにお父さんが出張に行く話ではなく子供たちにはそう説明しているというだけなのだが、内容を何も知らない状態で見たのでこっちまで映画の中の子供たちと同じようにお父さんはどこに行ったのだろうと思いながら見ていた。見終わってから調べてみると、当時のユーゴスラビアは少しでも反社会的な行動をするとこの映画のパパのように強制労働所送りにされてしまったらしい。実際はどの程度だったのか分からないが少なくともこの映画では少しマンガの感想を言っただけで施設送りにされてしまっていた。


家庭の様子。

寝ぼけて外を出歩く癖がある。

引っ越し先で出会った女の子に恋をする。

女の子がバスタブに入っているので体を洗えない。

恥ずかしがりながらも好きな子との一緒のお風呂。


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