あまり面白いと思う映画ではなかったが、劇中のザン少年のように家を飛び出して学業も一旦放棄し、動物を連れて大自然の中を旅するという体験は、普通に授業を受けているよりはるかに貴重なものになっただろう。そんなのに憧れる。
群れからはぐれたチーターの赤ちゃんを拾ったザン (Alex Michaeletos) はそのチーターをドゥーマと名付け、父親とともにアフリカの広大な農場で育てる。しかし、冒頭からあっさりと父親は死んでしまい、ザンと母親は農場を離れ都会に引っ越すことになる。それを機にザンはドゥーマを自然に帰すため、父親とドゥーマを拾った場所を目指して旅に出る。
転校したばかりのさっぱりしたザンの制服姿が、ドゥーマとともに荒野を進んでいくうちに茶色く汚れていき靴も穴があいてボロボロになっていく。ドゥーマはどちらかというと情けないチーターで、その俊足を生かしても獲物を捕らえきれず、空腹なザンの期待に応えることが出来ない。
主役のザン。
チーターを乗せる。
汚れていく制服。
友達になる男。一度は砂に埋もれたところを見捨てる。
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