イギリスのパブリックスクールの実態を描いたという映画。主役は「時計仕掛けのオレンジ」のマルコム・マクダウェル。反抗する態度や目つき、不敵な笑みなど、流石だった。
これから先は味わうことのないと思われる、学生時代における男子間での上下関係や人間関係などが浮き彫りにされていて、懐かしさを覚えた。上級生と下級生では体の大きさも声のトーンも全く違う。下級生たちは「まずは上級生の名前を覚えるんだ」などと上手くやっていくための術を模索する。
リーダー格の監督生はやりたい放題。気に入らない者に体罰を与え、特に可愛い下級生を呼びつけて身の回りの世話をさせる。
そんな理不尽な権力にトラビス(マルコム・マクダウェル)は屈しない。「ムチでいう通りになるほど俺たちヤワじゃないぜ。」と言い返す。もし自分がこの映画の中にいて、トラビスのこの言葉を隣で聞いていたら、危険であっても間違いなくトラビスについて行くと思う。それぐらいかっこよかった。
ロビン・ウィリアムズ主演の「いまを生きる」では、抑圧された寮生活が原因で、自殺者が出るという暗い展開だったが、この映画ではトラビスと仲間たちが銃を連射するというラスト。現実的に考えなければ、観ていて気持ちのいい終わり方だったと思う。
トラビス(Malcolm McDowell)
かっこいい。
下級生たち。
体の大きさが全然違う。
美少年ということで監督生に服従させられていたが、ラストでは銃乱射に参加。
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